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絶景の「美ヶ原ライド」へ…! ナイトライド&初の獲得標高3,000m超えで死す: 美ヶ原~霧ヶ峰~蓼科【連載1/2】
美ヶ原。
恥ずかしながら、ロードバイクに乗り始め、ヒルクライムスポットを検索して初めて知った地名です。しかし一度聞いたらもう忘れられません。”うつくしがはら”ですよ。何だその声に出したいインパクトのある地名は。
ということで、前々から気になっていた長野県「美ヶ原」に行ってきました!
過去最大の獲得標高と予期せぬ突発ナイトライドに見舞われて、脚が完全に昇天するまでの話です\(^o^)/
今回のサイクリングルート
松本駅〜美ヶ原〜八島ケ原高層湿原〜霧ヶ峰〜蓼科まで。
距離:110km
獲得標高:3,238m
激坂を制し、美ヶ原へ!
2017年の夏は雨ばかり。長野県に行く機会を虎視眈々と狙っていたのですが、ヒルクライムスポットも雨ばっかりだったんですよね。
そんななか夏休みってことで取得しておいた休日に、タイミング良く「美ヶ原」が晴れ予報!これは行くっきゃない……。さっそうと始発のスーパーあずさに乗車。
始発といっても新宿で7時発、僕が乗ったのは八王子7時29分発。ロードバイク乗り始めるにしてはちょっと遅い時間。
スーパーあずさは満席だったので、デッキに立つこと約2時間(つらい)
久しぶりの松本駅ー!
以前は立山、乗鞍岳、上高地に登山(ロードバイクじゃなくて普通に登山)に行った際に利用しました。大体1年ぶりぐらいですかね。ガラス張りの大窓から見える山々が美しい駅です。
松本駅に着いた時点で、すでに9時39分。
始発でもこの時間です。そう、ここから美ヶ原を通って霧ヶ峰、蓼科に行くには、ちょっと遅めぐらいの時間なんですよね。走り終わった今だから言えることなのですが、このルートを楽しむなら松本駅に前泊して、当日は早朝5〜7時スタートにしたほうがいいと思いました……。
このスタートの遅さが、のちの予期せぬ突発ナイトライドに繋がるなんて、この時は思っているはずも無く……。
とりあえず出発です。
事前にサイコン「ガーミンEdge520j」に入れておいたルートにそって浅間温泉を通ると……、美ヶ原の看板が見えてきた!
さて問題はここから。
このルート、実は途中まで「ツール・ド・美ヶ原」と同じでして。この大会は、スタート直後の激坂が有名だったりします。僕は大会に参加したことないので、この日初めて通ったのですが……
いきなり20%ぐらい激坂!!
キツすぎて前を歩いていた地元の人っぽい健脚おじさん(写真の奥のほう)との距離が一向に縮まりません
ツール・ド・美ヶ原の公式サイトには、「全長21.6㎞、標高差1,270m、平均勾配5.9%のコース」と書かれています。平均しちゃうと勾配5.9%なのかもしれませんが、感覚的には”平坦な道もしくはキツめの坂”という印象でしたw
美鈴湖を通過して「美ヶ原スカイライン」へ。着実に標高が上がっていきます。この景色を求めてた……!
そういえばこの日はアピデュラのサドルバック、トップチューブバッグを装着。
そしてボトルは950mlの1本にしてみました。大容量とはいえ、夏にボトル1本で来たことを少し後悔し始めていたときのこと。
湧水を発見!
石碑の文字が読みづらいですが、「女鳥羽川(めとばがわ)の源流」と書かれています。長野県松本市を流れる一級河川だそうな。その源流。
飲めるのか書いてないので不安だったのですが、めちゃくちゃ冷たいし、口に含んでみても無臭。コップも置いてあるから飲めるってことかなぁ……。ノド乾いてたので僕は飲みました。ボトルにも補充。
いろはすのペットボトルに入れたら産地みたいになった。
ここからちょっと寄り道して、「王ヶ鼻」のほうへ。
この道がもう絶景パノラマの連続で……!
「思い出の丘」というところがあったので登ってみました。丘というからには、ちょっと高い場所から絶景が望めるに違いない。
ロードバイクを置いて、砂利道を5分ほど歩きます。クリートがズタボロになりそうですが、絶景を目の前にしてそんなの気にしてられない!
おお…!クリートを削りながら歩いた甲斐があるというもの!
標高は1,935m。
一旦思い出の丘を降り、再びロードバイクにまたがって先へ進むと……。
森林限界を超えた景色の中に伸びる、天空の道!遠くには王ヶ鼻の電波塔が見えます。
周囲はヨーロッパのような牧歌的な雰囲気。その中を突っ切る1本の道。
いやっほーーーい!!
そのまま進むと、「美ケ原自然保護センター」へ着きます。
売店・自販機・食堂があるので補給も可能。
「美ケ原自然保護センター」の先には登山道が続いていました。さすがにロードバイクではキツイかなぁ……と思ったので、もと来た道を引き返し。
ぐるっと回って「美ヶ原高原・美ヶ原牧場牧場」と書かれたほうへ。
さて、この先の道で美ヶ原の恐ろしさを垣間見ることができました。鬼畜な坂、的な意味で。
現在、標高約1,900m。ここから上記マップの矢印通りにぐるっと周ると、一旦1,100mぐらいまで下ります。何を言っているのかわからないと思いますが、とりあえず一回800m下ります。ずーっと下り!
下っているときの僕「あれ?目的地は標高1,900mのはずなのに、さっきからずーっと下りなんだけど?良いのコレ大丈夫?大丈夫じゃないよね、また登れってことだよね!!(死)」
はい、さっきから”一旦下る”と言っていたように、ここから再び1,900m付近まで登ります!
下りきったところに蕎麦屋と土産物屋があるので、ここで補給してもいいかもしれません。
再び登り始めます。落として上げる美ヶ原に翻弄されまくり。
再び標高1,900mまで登りきりました。と書くと一行ですが……、実際は800m登ったわけで……。
しかし登っただけの価値はあります。この絶景に救われる!
美ヶ原高原美術館(なぜか美ヶ原には美術館がある)のほうへ。
今立っている場所と同じ高さに雲が。
美ヶ原高原美術館からの眺めも最高。夏ですが吹く風は涼しく、ここからずっと景色を見ていられます。
さてさて、今回のメインはこれにて終了。あとは宿に向かうだけ。
だけど気付いてた。少しでも景色を堪能したいから気付かないフリをしてたんだ。美ヶ原に着いた時点で、時刻は午後5時。予約しているのは蓼科(たてしな)の宿。
美ヶ原から蓼科まで……ロードバイクで向かうと、その所要時間は……?やっべ、日が落ちてきたー!
そして初めての突発ナイトライド
結論から言うと、美ヶ原から蓼科の宿までかなり急いで3時間ぐらいかかりましたね……。
ということで、ココから信州の山道にて初めてのナイトライド開始!しかも突発で!
……と言っても真っ暗な山道を1時間ぐらい走っただけですが、それでもあれほどの暗闇を自分のライトだけを頼りに走る、というのは良くも悪くも面白い経験になりました。
ライトは前後きちんと取り付けていますが、もしこんな真っ暗な山道を走るつもりであれば、前輪ホイールのハブにも追加ライトを装着したでしょう。でも今回は前後1灯ずつのみ。
とりあえず前方ライト「Volt400」を最大ルーメンで照射!一番明るいやつ、実際には初めて使ったかもしれない……。
太陽が完全に沈み、街灯も何もない真っ暗な中を駆け抜けます。ライトを消せばまったく何も見えない真の暗黒空間を。普段の生活では、これほど真っ暗な状態にしようと思ってもできないでしょう。山だからこそ味わえる、ある意味自然な夜。
こえええええ!!
周りに誰もおらず、車すら全然通らない真っ暗な山道をロードバイクで走るの、普通にコワイです。見えづらい路面状況とか、飛び出してきそうな夜行性の動物とか、人には見えざるものの存在とか(そういう感覚はまったくないのですが)。
何か気を紛らわすため「オラオラオラオラオラオラ(※ジョジョの奇妙な冒険、スタープラチナ)」と叫びながらペダルを踏んでいました。とんでもないパワーとスピードで超精密にペダリングできているような気になるのでオススメですw
まぁ実際にはノロノロのペダリングとラッシュ攻撃のリズムが全然合っていないのですが、力が湧いてくる気はする。スタープラチナになりきって闇夜の山道をやり過ごし、街灯があり家があり車が走っている道に出たときの安心感といったら。
でも山道のナイトライドって、なぜかまたやりたくなるかもしれません。恐れると同時に惹きつけられるのがまだ見ぬ世界への人の反応というか。
宿についたときにはかなりハンガーノック状態でした。というわけで……
本日の消費カロリーを凌駕して余りある食事。旅先ではカロリーとか一切考えずに満喫するのです。美味しいものを食べてこその人生なのです。
この日、ロードバイクに乗り出してから初めて獲得標高3,000mを超えて脚が死んだということもあり、風呂に入った直後に意識を失いました(爆睡)
つづく!⇓
大雨のビーナスラインで「濃霧の霧ヶ峰高原ライド」へ。あと立石公園からの諏訪湖がいい眺め: 蓼科~霧ヶ峰~諏訪湖【連載2/2】
走った記録
距離:110km
獲得標高:3,238m
こちらはStrava。
この記事の続きはこちらです。
▶大雨のビーナスラインで「濃霧の霧ヶ峰高原ライド」へ。あと立石公園からの諏訪湖がいい眺め: 蓼科~霧ヶ峰~諏訪湖【連載2/2】
記事内の写真
カメラ:Canon EOS 70D
レンズ:SIGUMA 17-50mm F2.8 EX DC OS HSM(レビュー記事)