白馬〜戸隠ライド:戸隠神社に参拝して、奥社参道で「樹齢400年の杉並木」を見てきた
〜前回のあらすじ〜
白沢洞門に行ってきた!
前日はロードバイクで白沢洞門を通って、白馬で一泊。
こちらは翌日の話。戸隠まで走り、戸隠神社に参拝して宿坊(旅館・民宿に近い)に泊まってきました。
このときの様子をYouTubeで公開しました。
今回のルート:白馬〜戸隠
前日とは異なるルートを通り、白馬〜戸隠まで。
戸隠に一泊して、翌日は鏡池を見て県道36〜37号線を通り長野駅まで。
快晴の白馬から
窓から差し込む朝日でわかるぐらい、今日も快晴です。自転車にサドルバッグとフレームバッグを装着して出発。
朝イチで黒菱林道に登ろうかなと思っていたのですが、冬季制限が解除されるのは2022年7月1日なんですね(この日は5月)。それで10月頃にはまた冬季通行止めになるそうな。長野県のなかでも特に開通期間が短い。前日の夜にスマホで調べて知りました。
というわけで、黒菱林道はまたの機会に。
黒菱林道はこのあたり。
行きと同じ道を通るのもなんだか味気ないので、県道33〜31〜36号線を通り、ぐるっとまわって戸隠に向かいます。せっかくなので知らない道を通りたい。
適当に進んでもこの景色なのが晴れの白馬。水を張った田んぼとアルプスの景色が良すぎる。
白馬美麻線(県道33号線)〜小川アルプスライン(県道36号線)を登ります。今日もすごく暑い。
途中にあるのが「小川村アルプス展望広場」。北アルプスが一望できます。
北アルプスが見えるお寺がいい感じだったので寄ってみます。自転車だと寄り道しやすいのがいいですね。
ここ長野県小川村が、本州の中心地点「本州のへそ」らしいです。本州を平面にしたときにバランスが保てる重心だそうな。
昨日通った「鬼無里」まで一旦くだるルート。コンパクトなつづら折りと田んぼ山と空の組み合わせ、好きな人多いと思います。
前日通った「鬼無里」に出ます。ここからさらに県道36号線を北上して戸隠へ。
山間の道を登ったり下ったり。もう雲が夏。
戸隠に到着
戸隠に着きました。
最初は「葉隠(はがくれ)」みたいな感じで「とがくれ」って読んでました。正しくは「とがくし」でした。
宿坊が軒を連ねる信仰の町。
宿にチェクインして荷物を置き、徒歩で戸隠神社に向かいます。
戸隠神社に参拝する
戸隠神社を構成する5つの社を参拝する「五社めぐり」というものがあるようです。
その五社というのがこちら。
- 宝光社
- 火之御子社
- 中社
- 奥社
- 九頭龍社
すべて巡ろうとしたら、おそらく往復で3時間以上かかりそうです。とにかく広い。
特に④奥社と⑤九頭龍社は同じ場所にあるものの、山奥なのでかなり遠いです。
- 中社からの所要時間
-
- 奥社参道入口まで徒歩30分(バスで5分)
- 奥社参道入口〜奥社まで徒歩40分
- 宝光社まで徒歩30分
- 火之御子社まで徒歩15分
もし参拝しようと思っているなら、宿に早めにチェックインするのが良いかもしれません。今回は夕食の時間を少しずらしていただいて、宝光社→中社→奥社・九頭龍社を参拝。火之御子社はたぶん一番アクセスしやすので翌日にゆっくり訪れました。
宝光社
ここからは徒歩。SPDシューズでガンガン歩きます。
まずは宿から近かった「宝光社」へ。
小雨が降ってきた……。山の天候は変わりやすい。
先に進むか迷ったものの、せっかくなので行けるとこまで行こうと決意。もしずぶ濡れになっても宿に返って風呂に入れば問題ない……!
火之御子社
こちらは翌日に訪れた火之御子社。五社の中では、宿泊施設からのアクセスが一番いいと思います。
中社
中社までは比較的すぐ。
樹齢800年の三本杉が正三角形に配置され、その中心にこの鳥居があります。結界みたいな配置になってるのがおもしろい。
奥社と九頭龍社
奥社と九頭龍社が遠い。
中社からの所要時間をもう一度記載します。
- 中社〜奥社参道入口まで徒歩30分(バスで5分)
- 奥社参道入口〜奥社まで徒歩40分
中社から徒歩で往復140分=2時間20分ぐらいかかります。
中社から奥社参道入口までは、あまり代わり映えしない普通の道路なので、バスに乗るとラクで良いかも。ただバスは1時間に1本ぐらいなので、時間が合えばですが。
今回はバスの時間が合わず、歩いて奥社参道入口に到着。ここからひたすら長い一本道。
馬と車から降りましょう。
鳥居を超えて、参道を進むと見えてくるのが「随神門」。
戸隠神社といえば、この奥社に続く参道が有名でしょうか。杉が大きすぎて写真に入り切らない。
基本的に人が少ない状況が好きなのですが、このときばかりは遠目に人が写り込んでくれたら大きさがわかりやすかったのにな、と思ってしまいます。樹齢400年の杉並木は圧巻で、サイズ感が狂う。これが約500m続くのだからすごい。
このあともちょっと登って、奥社と九頭龍社に到着。九頭龍閃を思い出した人は同年代かもしれません。
時刻は17時半ごろ。平日ということもあってか誰もいません。宝光社あたりで降り出した小雨はやんで今のところギリギリ降られていませんが、このあたりで雷が鳴りはじめたので、早めの撤退が良さそうな予感。もういつ大雨になってもおかしくない空模様。
約2000年以上の歴史をもち、日本神話に登場する天手力雄命(あめのたぢからおのみこと)を祀る戸隠神社の奥社。
奥社参道入口に戻ってきたあたりで、一気に大雨と雷がやってきました。雨宿りできる場所があって助かった……。バスの時間まで30分ほど待って宿に戻ります。
戸隠の宿坊に泊まる
宿坊とは、仏教寺院や神社などの参拝者のために作られた宿泊施設。せっかくなので宿泊しました。
宿坊といってもさまざまだと思いますが、こちらはかなり旅館・民宿に近い感じでした。座禅や写経などの体験ができるところもあるみたいですが、今回はごく一般的な宿泊です。
おばあちゃん家感。女将さんが1人で切り盛りしているようです。古い建物ながら手入れが行き届いて清潔。
15時にチェックインして18時頃に夕食の予定だったのですが、戸隠神社の奥社まで行きたいと思っていることを話したら、夕食の時間をすこしずらしていただけました。ありがとうございます。
いい部屋。5月末ですが、朝晩はまだ冷えるということでコタツとストーブが置いてありました。
宿坊ということで、精進料理っぽい雰囲気のごはん。野菜が多めでやさしい。
宿坊でお酒を飲んでいいものか一瞬迷いましたが、お品書きにビールも日本酒もあったので注文しました。日本酒「大信州」。
このあたりの飲食店はほとんど蕎麦屋。蕎麦がなくなったら15時とかに閉まることが多いので、夕食を確保するのが難しそうです。またコンビニは1軒もありません。一応、個人商店はありますが、夜になったら閉まるし定休日もあるでしょう。というわけで、夕・朝食付きの宿を探したほうが良さそうです。
長野駅から帰るだけ
戸隠の夜と朝は気温がぐっと下がりました。コタツとストーブ、どちらも稼働させてしまうぐらいには寒かった……。
そして翌日。昨晩の大雨は止み、一応晴れているみたいでひと安心。まずは宿坊のやさしい朝食から。
宿を出て、標高1,200mの鏡池まで。戸隠連峰と四季折々の風景を鏡のように写す池。
ここに到着するまで意外と下ります(つまり戻るときは登ることになる)。
おしゃれカフェを見つけたのでケーキとコーヒーを注文。宿坊ではコーヒーを飲むタイミングがなかったので、とにかくコーヒーが飲みたかった……!1日1杯はコーヒー飲まないと動けないタイプです。
「カフェらんぷ屋」です。
2泊3日で「長野駅→白沢洞門→白馬→戸隠→長野駅」とまわったライドでした。白沢洞門から北アルプスはよく見えましたし、戸隠神社奥社の参拝や、宿坊での宿泊も経験でき、非常に満足度の高い旅程でした。
1日あたりの走行距離が短めなので、のんびりしたいときに良いかもしれません。かなりゆったりできました。
長野駅から輪行で帰ります。
走った記録
2日目。
距離 | 58.9km |
獲得標高 | 1,438m |
3日目。
距離 | 41.3km |
獲得標高 | 531m |
装備メモ
バッグ類
- フレームバッグ…APIDURA
- サドルバッグ…FAIRWEATHER
ウェア(時期は2022年5月)
- 半袖ジャージ
- 薄手メリノウール長袖
- レーパン
- レッグウォーマー
- Empire VR90