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渋峠〜草津温泉ライド! 通行止めにブチ当たったりして、どうにかこうにか草津温泉に前泊編【連載1/2】
絶景を堪能したいロードバイク乗りたちに絶大な支持を得ている「渋峠」。
標高2,172m、国道最高地点を有する峠です。峠というか国道というか、もはや立派な山ですけど。ここにトライするのが今回の目的。
初めての渋峠です。2017年4月23日〜24日の一泊二日。期待に胸を膨らませ、始発の電車に乗り込んだのだった……!
渋峠はここです(一応説明)
渋峠とは、長野と群馬の県境に位置する峠。国道292号線上にあり、標高2,172mで日本の国道最高地点があるところです。
例年では11月初頭から4月下旬まで冬季閉鎖されます。2107年は4月21日(金)に通行止めが解除されました。
通行止め解除後からゴールデンウィークあたりまでは、雪の回廊が見頃になる模様。ちなみに雪の回廊自体は立山黒部アルペンルートや乗鞍エコーラインなども見られますが、ここは自転車では行けません。自転車で雪の回廊を見に行けるのは渋峠ぐらい?ですかね?
また国道最高地点に自転車で行く、というのも達成感があるかと。ただしあくまで”国道”の最高地点。国道でなければ、2,720mの乗鞍岳が自転車で到達できるもっとも高い場所のはずデス。
始発で長野に乗り込んだ
2017年4月23日(日)の出来事
始発の新幹線に乗り込み、横浜駅から長野駅へ向かいます。
(超余談ですが横浜駅から長野駅に行く場合、北陸新幹線への乗り換えは東京駅ではなく大宮駅にすると所要時間は同じで料金は安い、という説。)
車窓からはビルやショッピングモールが見えなくなり、代わりに山や田畑、遅咲きの桜がちらほらと見えだします。見慣れない景色への移り変わり。旅が、はじまる。
横浜からは2時間半ほど、午前7時半ごろに長野駅着。明らかに涼しい……!
まだまだが人が少ない時間帯だったがゆえに、輪行で下車された方が目立ちました。6人ほどだったかと思います。
それにしても長野駅きれいですよね。来るのは2回目。
さっそく自転車を組み立て、渋峠に向かって走り出します。
すぐに善光寺口ではなく東口に降りるべきだったことがわかり、ぐるっと回って東口へ移動。
4月も下旬というのに、長野ではまだまだ桜が満開です。
天気良すぎー!ゆるい坂道を登っているだけで汗が出てくるほど。
ものの数十分も走れば市街地を抜け、山々の輪郭がはっきりする距離まで接近。山の近さを実感させられる距離感。
そしてすでにゆったりとした上り坂。斜度3%前後がなが〜く続いています。先は長いのでゆるゆる進むと、ちょっとした温泉街に出ました。
今思い返せば、ここがターニングポイントだったのです。
ここで1つの看板に出くわしました。
「この先、志賀高原方面〜山田牧場間、冬期閉鎖の為、通行止め」
なるほどなるほど。志賀高原方面は何となくわかる。今、僕が向かおうとしている方角だ。
しかし山田牧場とは?スマホのGoogleマップアプリで調べる。なるほど、そこも僕が通ろうとしている方角だ/(^o^)\オワタ
えっとつまりこれって、今から通ろうとしている道が通行止めってこと……ですよね……。というかまぁ、結論から言えば通行止めだったのです。が。
このときは「とりあえず進んでみりゃ何とかなるだろ。」的な精神で前進。長野県の山道を舐めているとしか思えない決断を下したのです。通行止めを知らせる看板があるにも関わらず、行けるところまで進む僕。
天気が良すぎて暑い!登っていると汗だくです。念のためサドルバッグに水を入れておいて助かった……。
で、そんなことをしているうちに、通行止め情報の看板にもあった「山田牧場」に到着したのです。
なるほど。
な、なるほどな!
通行止め以外の何者でもない……。いやこの先は通行止めですよって看板をしっかり確認していたのですが、何となくどこか通れるだろというか、渋峠が通れるなら他の道も通れるんじゃね?的な考えが頭の片隅にでもあったようで……。長野県に来て天気もよく、ちょっとハイにでもなっていたのでしょう、とりあえず行けるところまで走っちゃいました(意味不明)
長野県先輩「ウチの山道なめんなよ?」
ちなみに現在地はココです。そして渋峠はココ。
この間の県道66号線の通行止めに阻まれました。県道66号線は、2017年5月26日(金)まで通行止めです!渋峠は目と鼻の先にあるのに、進めないなんて。
……で、ここからどうしよ/(^o^)\
これ以上進めないので、引き返すしかありません。完全に事前の情報収集不足が招いた結果です。
渋峠には行けなくとも、この日すでに草津温泉に宿を予約していたので、とにかく草津温泉までは行かねばなりません。現時刻は正午ごろ。ではここからどうやって草津温泉に行くか。
以下の2択が浮かび上がりました。
①須坂あたりまで戻って国道292号線から渋峠を経由して草津温泉へ
⇨渋峠にも草津温泉にも行くことはできるが、おそらくずっと登りでハードな気がする。しかも渋峠は午後5時以降は夜間通行止めになるから、それまでに走りきらなければならない。僕の脚力では無理ゲー。
②長野駅まで戻って輪行で草津温泉へ
⇨今日は渋峠に行けないが、そのぶん早めの草津温泉で温泉三昧としゃれこむ。
脳内で天使と悪魔がたたか……うまでもなく結論が出ました。というか秒で出た。
そうと決まれば現在地の標高1,400mの勢いそのままに、元来た道を一気に駆け下り……、
そして5時間ほど前に降りたばかりの長野駅、再びwww
ズズズ……
モグモグ……
ふむふむ
ローカル線「しなの鉄道」!
_人人人人人人人_
> 中軽井沢駅 <
 ̄Y^Y^Y^Y^Y^Y ̄
草津温泉に向かうため、以上のような意味不明な移動をこなして中軽井沢駅に到着したのでした。
ところで、草津温泉の最寄り駅ってどこ?
今必死こいて向かっている草津温泉。知らぬ人はいない日本有数の名泉「草津温泉」。
しかし最寄り駅はどこかと聞かれたら、答えられる人は意外と少ないかもしれません。
ここで草津温泉の周辺地図を見てみましょう。
まわりに鉄道がないwww
そうです、最寄り駅はありません。草津温泉に電車で行く場合は、バスを併用するのが普通みたいです。知りませんでした……。
ちなみに地図を縮小するとわかるのですが、一応の最寄り駅(と言っても近くはない)は「長野原草津口」もしくは「群馬大津」でしょうか。しかしここはJR吾妻線で、長野方面から行くと遠回りになりそうです。
なので長野駅からアクセスしやすく、かつ草津温泉までロードバイクで自走できる距離に位置する「中軽井沢駅」に降りたというわけでした。
中軽井沢駅から草津温泉までは、約42km。
「日本ロマンチック街道」で中軽井沢駅から草津温泉へ
この間を長野〜群馬〜栃木を結ぶ全長320kmの道「日本ロマンチック街道」の一部が通っています。
1988年に日本ロマンチック街道協会とドイツロマンチック街道協会が姉妹街道として締結され、日本において最もドイツ的景観を持つ街道としてこの名が付けられたのだとか。
▶日本ロマンチック街道
そんなわけで、ロマンティックな道を草津温泉へ向けてひたすら北上します。ほとんど登り。
脚がそこそこ売切れはじめていて、最後は歩いたほうが早いんじゃね?というペースながらも、どうにかこうにか草津温泉に到着!よしタイトル回収した。
合わせ湯が有名な「大滝乃湯」で約束された極楽を
予約していた宿にチェックイン。
さすが草津温泉、今回泊まらせてもらった素泊まりの安い宿でも温泉完備です。しかし慌てるな。温泉に入るチャンスは今晩と翌朝の2回ある。ならば今晩は外部の温泉を楽しみ、そして宿の温泉は翌朝の早朝から頂くとしようではないか。かんぺきなけいかくだ!
ということで僕がいるのは大滝乃湯。草津温泉の観光名所として知名度の高い温泉です。
▶-草津温泉-大滝乃湯|トップ
ここは「合わせ湯」が有名。
「合わせ湯」とは、5つほどある浴槽に源泉を順々に巡らせることで、熱い湯から自然冷却による適温の湯まで少しずつ温度の違う湯を楽しめる温泉のこと。一番温度の低い浴槽は38℃~40℃、一番温度の高い浴槽は45℃~46℃だそうです。
脱衣所も温泉も清潔感があり、シャンプー/ボディソープなども完備なので利用しやすいと思います。合わせ湯のほかに大浴場、露天風呂、サウナ、水風呂もある充実っぷり。スーパー銭湯レベル。
ちなみに合わせ湯の一番熱い浴槽は人を煮るためとかしか思えないほど高温で入れませんでした。
あとは夜の湯畑を見て、明日の渋峠に備えるのみ。ついに渋峠に行ける……!
明日も快晴の予報。
渋峠ライド快走編につづきます。
▶渋峠ライドで絶景! 雪の回廊・圧倒的快晴に恵まれた快走編【連載2/2】
ルート・距離まとめ
距離:106km
獲得標高:2,329m
スクショを貼り付けましたが、ルートはStravaがわかりやすいかもしれません。
この記事は、渋峠ライド快走編につづきます。
▶渋峠ライドで絶景! 雪の回廊・圧倒的快晴に恵まれた快走編【連載2/2】
記事内の写真
カメラ:Canon EOS 70D
レンズ:SIGUMA 17-50mm F2.8 EX DC OS HSM(レビュー記事)