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ヘッドセット&フォークの取り付け奮闘記【ロードバイク組立記録1/4:CINELLI Vigorelli】
素人がフレームセットを購入し、自分でパーツを取り付けて走ることができる状態まで組み立てる様子を書いた【ロードバイク組立記録】。
その第1記事目となる当記事では、おそらく組み立ての最難関となる「ヘッドパーツ&フォーク取り付け」について書いていきます。
僕も初めて取り付けたのですが、この作業すごく難しくない…? そんなわけで自分の備忘録として、もしくは誰かの参考になるかもしれないと思い記事にしておきます。
ヘッドパーツとフォークの取り付け手順
今回、CINELLIの「Vigorelli ROAD」というフレームセットを購入しました。フレームはクロモリ製、フォークはカーボン製です。
ここまでバラバラな状態のロードバイクは初めて触りました。何だか新鮮な気持ちです。これらを無事に組み立てて走れる状態までもっていけるのでしょうか。奮闘記の始まり始まり。
ちなみにすでに組み立て済みです。詳細はこちら。
1. クラウンレース(下玉押し)を圧入する
いきなりですが、この作業が非常に難しい。
まずクラウンレース(下玉押し)と呼ばれるパーツがこちら。
これをコラムの根本に圧入します。
普通に入れようとしても、コラム根本のちょっと上で止まってしまうと思います。これを根本まで「圧入」するのです。圧入ってなかなか聞かない言葉だと思いますが、要するにパワーで圧力をかけて押し込むわけですね。
ただこれがめちゃくちゃ硬いのですよね……。手で押した程度ではハマる気がしないほど硬いです。
そのため専用工具「クラウンレースインストール」が必要になります。
このような筒状の工具をコラムの上から被せ、上からハンマー等で叩いてクラウンレースを圧入するわけです。
しかしこの専用工具、Amazonで3,000円台〜高いものだと1万円以上。めったに使わないのに高額なのですよ…。そのため色々ネット上の情報を参考にしてみると、どうやら塩ビパイプで代用している人も結構いるようです。塩ビパイプはホームセンターで100〜200円ぐらいと安いですからね。
ただ専用工具もしくは塩ビパイプのどちらを使うにしろ、フォークを工具の上からハンマーで叩く、というかたちになりまます。フォークが鉄やアルミなら大丈夫そうですが、今回はカーボンフォーク。間接的とはいえハンマーで叩くのは心臓に悪い…。
というわけで今回は第三の選択肢「割り入りのクラウンレース」を使うことにしました。Amazonで約800円とお安かったのも嬉しいところ。2つありますが、今回はコラム経がオーバーサイズ(1-1/2)だったので右側の大きいほうだけを使いました。
ご覧の通りクラウンレースに割り(切れ目)が入っているので、コラムの根本まで圧入するのが非常に簡単。というか手で押し込めます。
この割りクラウンレースを…、
グリスも付けて、手で根本まで押し込む。
すごく簡単! メンテナンスの際に外すのも簡単そうです。
もしかすると割りが入ったことで強度面などデメリットがあるのかもしれませんが…、すみません素人の僕にはわかりませんでした。詳しい人ー! 割り入りと割り無しのクラウンレースって、何がどう違うのー!?
もし割り入りクラウンレースは強度面がすこし弱かったとしても、この自転車は街乗りで使う予定なので大きな負荷はかからないはず…、というわけで今回は割り入りクラウンレースを使う判断をしました。
というわけで、ひとまずクラウンレースを入れるところまで完了!
【クラウンレースを圧入する方法】
- 専用工具「クラウンレースインストール」を使う
- 塩ビパイプで代用する
- 割りクラウンレースを使う
2. 上下のヘッドセットを圧入
またしても圧入という言葉が出てきた…。
今回はヘッドセットを圧入する専用工具を購入しました。専用工具といっても中華製の安い工具なので、もう見た目からして安っぽさにあふれています。1,500円でした。
もちろんもっとちゃんとした圧入工具⇓もありますが、使用頻度は低さから今回は一番安い工具を購入。
この工具をヘッドセットを挟んで上下を固定します。
ナットを締め付けて上下から挟み込み圧入する、というわけ。圧入前にヘッドセットにグリスを塗るのをお忘れなく。
実際にやってみると、ヘッドセットを真っ直ぐ圧入するのが難しかったです。どうしても圧入中にヘッドセットが斜めになってしまう…。
時間をかけてナットを締めたり緩めたりを繰り返しながら、ヘッドセットが真っ直ぐ入るようにゆっくりゆっくり圧入していきました。
そうして何とか圧入成功…! 上下のヘッドセットをピタッと圧入できました。
ちなみに圧入式BBも同じような要領で圧入するのですね。色々調べながら勉強になりました。
【ヘッドセットを圧入する方法】
- 専用工具を使う
- ヘッドセットを上下から挟んで圧入
フォークを通す
この項目以降はかなり簡単でした。
まずヘッドセットのベアリング周りにグリスを塗って、フォークを通します。
上からダストカバーを取り付けます。これがダストカバー。
ダストカバーを取り付け。ロードバイクっぽい形(!?)になってきた!
ヘッド周りの問付けは一旦小休止。次はコンポ取り付けに進んだ
ステムを仮止めするとフレームが自立するので、そのほかの作業がしやすくなります。
僕はこの後、サドル・ハンドル・コンポ・ホイールなど取り付け、ほぼ完成形というところまで作業してから、続き⇓のコラムカットの工程へと進みました。
コラムカットしよう
フレームセットを購入すると、コラムがすごく長い状態で届きます。いろいろなポジションの人に対応できるために長いわけですね。
自分で切ってもいいですし、ショップにお願いするのもありでしょうか?
一応、近場のショップに問い合わせてみたところ「カーボンコラムのカットは800円でやってますよ〜」という驚きの安さだったので、完成車の状態で持っていくと「完成車の状態でのコラムカットは3,200円ですね。フォークだけ持ってきた場合は800円なんですけど」と言われました……。ええぇ……。でもせっかく自転車持っていったので3,200円でコラムカットをお願いしました。
3,200円だったら自分でコラムカットに挑戦してみるのもアリかもしれませんね。ともかく、今回はプロの手を借りて無事コラムカット完了!
▼こちらは以前コラムカットしたときの記事。
コラムの固定方法は「プレッシャーアンカー」か「スターファングルナット」か
ヘッドチューブに通したフォークを固定する方法は、大きく分けて2種類があるようです。
- プレッシャーアンカー
- スターファングルナット
今回は「プレッシャーアンカー」を使ってコラムを固定します。カーボンフォークの場合は、破損しないようにプレッシャーアンカーを使うようです。
プレッシャーアンカーでコラムを固定する仕組みはとても簡単。
プレッシャーアンカー上部のボルトを締めると、プレッシャーアンカー自体の直径が広がり、コラム内の隙間を埋めて固定されます。サイクルショップカンザキ吹田店さんの動画がわかりやすいと思うので貼っておきますね。
……ちなみに僕はショップでコラムカットしてもらった際、ついでにプレッシャーアンカーも入れてもらいました。店員さんありがとうございます…!
ヘッドパーツ&フォークの取り付け、無事完了
素人ながら、何とかヘッドパーツとフォークを取り付けられたかなと思います。おそらくプロから見れば甘いところだらけだと思うのですが、いちおう無事完了ということで…。
結構難しかったので自信がない人は挑戦しないほうがいいかな…という気がしますね。特にヘッドパーツの圧入なんて、今回はクロモリフレームだったのでそれほど気を使わずに圧入できましたが、カーボンフレームだったら割れないようにすごく気を使いそうです。
ただ個人的には挑戦してみるのも悪くないと思うのですよね。ヘッドパーツの取り付けなんて、なかなか経験できることじゃないですし。シンプルかつ原始的な構造の乗り物であるロードバイクへの理解がちょっと深まったように感じます。
冒頭の繰り返しになりますが、当記事は素人が「組立奮闘記」って感じで書いているので、内容に不備がある可能性があります。一応調べて実際にやってみてから書いていますが、正直アテにしないでください。そこだけご了承を!
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