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モンベルの輪行袋「コンパクトリンコウバッグ」を使ったのでメリット・デメリットをまとめた
モンベルの輪行袋、「コンパクトリンコウバッグ」を購入しました。
サイクルジャージの後ろポケットにも入る、商品名通りのコンパクトさが魅力的。また、いわゆる横型の輪行袋なので、エンド金具が不要なのも嬉しいところ。僕のような初心者でも、素早く簡単に輪行できました。
すでに何十回と輪行して、北は北海道から南は熊本まで様々な場所を旅しました。輪行状態にするまで5分切れるぐらいになってきたので、メリット・デメリットなどをまとめます!
サイクルジャージにも入る、コンパクトなモンベルの輪行袋
こちらがモンベルの「コンパクトリンコウバッグ」。手のひらサイズ……は言い過ぎですが、それでもかなり小さいです。
モンベルはアウトドア・登山用品を扱うブランドですが、自転車用品も結構出しているんですね。ジオラインのインナーではお世話になっています。
輪行状態にするとこんな感じ。
中身は、公式サイトの透かし画像が分かりやすいですね。
前後のホイールを取り外し、自転車を逆さまにして固定します。ちなみに、フレームのフォークエンド部分(後輪ホイールの軸を受けるところ)を保護するエンド金具は不要なのが特徴。
とにかくラクに早く輪行状態にしたい方には、モンベル輪行袋はオススメ。
ただし「横型」なので設置面積を取りますし、サドルが汚れてしまう可能性もあります。デメリットもまとめているので,続きをご覧ください。
コンパクトリンコウバッグの付属品
これだけコンパクトで、エンド金具も不要な「コンパクトリンコウバッグ」の付属品を簡単にご紹介。
- 輪行袋本体(収納袋一体型)
- バンド3本(フレームとホイールを固定)
- 肩がけヒモ
以上です。シンプル!
また、袋の裏側には輪行方法が記載されているので、出先で困ることもなさそうです。輪行に慣れるまでは見返すことになりそう。
でもすぐに慣れて、見返す必要すらなくなります。
輪行状態にする手順
もうすでに何度も輪行しているので、その際に撮った写真を交えながら輪行方法を簡単にご紹介。
大体5ステップぐらいです。
このように、前後のホイールをフレームの横に持ってきます。
付属している3本のベルトで、フレームとホイールを固定します。
固定する箇所は、輪行袋の裏地に描かれています。
ダウンチューブとシートステー、チェーンステーの3箇所ですね。
肩にかつぐためのベルトを取り付けます。
取り付ける箇所は、輪行袋の裏地に描かれています。
ヘッドチューブとボトムブラケットあたりですね。
輪行袋を広げて、上からファサっと被せるだけ。
ゴム紐をひっぱり、ぎゅっとしぼって完成です。
以上、だいたい5ステップで輪行できる状態になります。
手順が少ないので、覚えやすいと思います。たぶんすぐに慣れるはず。
駅前で通行人のジャマにならないためにも、予定していた電車に乗り遅れないためにも、素早く輪行できる輪行袋はとても重宝しますね。
モンベル輪行袋のメリット
メリットは5つぐらい。
- 輪行状態にするまでの手順が少なくて簡単
- コンパクトで軽い
- エンド金具不要。最小限の工程で輪行できる
- サドルバッグを付けたまま輪行できる
- 輪行袋と収納袋が一体型なので、収納袋を失くす心配がない
順番にもう少し詳しく説明します。
メリット① 輪行状態にするまでの手順が少なくて簡単
自転車を輪行状態にする手順については、すでに上述しました。だいたい5ステップ。かなり簡単なほうです。
モンベルの輪行袋は「横型」と言われます。エンド金具が不要なぶん、手順が少なくて覚えやすく、素早く輪行できるのがメリット。早朝の電車を逃すミスも減らせます。
「縦型」はエンド金具を付けて全体をバランスよく梱包する必要があり、少しだけ難易度が高めです。ちょっと練習が必要。輪行状態にするまでの時間も少しかかります。実際に縦型輪行袋も使ったことがあるのですが、やっぱりどうしても少し時間がかかりますね。
一方、「横型」は本当に簡単なのが嬉しいところ。
メリット② コンパクトで軽い
収納時のサイズは、大まかですがこれぐらいです。
輪行袋を収納袋の中にけっこう大雑把に突っ込んでいるので、
- 横…約18cm
- 縦…約9cm
- 奥行き…約8cm
500mlのペットボトルと比較すると、これぐらいのサイズ感。
重量は約297.3gでした。
ジャージの後ろポケットにも入ります。
Raphaの半袖ジャージに入れると、少しハミ出るぐらいのサイズ感。
ロードバイク用の輪行袋としては小さいほうだと思いまます。
メリット③ エンド金具不要。最小限の工程で輪行できる
エンド金具とは、自転車のリアエンド(リアディレイラーのあるあたり)を保護する金具のこと。
これは使いません。
”縦型”輪行袋といわれるタイプだと、このエンド金具がほぼ必須です。しかしモンベルの輪行袋は”横型”なので、エンド金具は不要。
エンド金具はリアエンドを保護してくれる重要なアイテムですが、サイクリング中は余計な荷物になりがち。荷物を少しでも減らして軽量化したいと思う人にとっては、エンド金具を使わない横型輪行袋が良さそうです。
メリット④ サドルバッグを付けたまま輪行できる
自転車を逆さまにしたとき、以下の写真のように、容量が3〜9Lぐらいのサドルバッグなら地面に干渉しないかと思います。付けたまま輪行可能。輪行中の手荷物が増えなくてラクですね。
ただし、10Lを超えるような大きめのサドルバッグは、地面に干渉することがあるのでご注意ください。
そのまま上から輪行袋を被せるだけ。
使っているサドルバッグはこちら。
一方で「縦型」の輪行袋の場合は、サドルの後ろ側が地面に接する構造上、サドルバッグは高確率で外さなければなりません。(携帯工具とスペアチューブが入るぐらいの超小型サドルバッグなら、外さなくても大丈夫かも)
輪行中はサドルバッグを手で持つか、サコッシュやリュックなどに入れるか……、いずれにせよ少しだけ手間かもしれません。
メリット⑤ 輪行袋と収納袋が一体型なので、収納袋を紛失する心配がない
これも見逃せないメリット。輪行袋自体を収納する袋、というのが必要ですよね。
輪行袋を広げると、収納袋はくっついていたまま。分離しないので、収納袋を紛失する心配がありません。すごく気がラク。
左が収納袋、右が輪行袋。真ん中で縫い付けてあります。
輪行袋状態にすると、収納袋は上にきます。
この上にあるクシャっとなっているのが収納袋です。
実は、輪行袋と収納袋が分離するタイプも多いのですよね。
もし収納袋を失くしてしまうと、かさばる輪行袋をポケットやサドルバッグに無理やり押し込んでおかなければならず、非常にめんどうなことになります。
モンベル輪行袋のデメリット
デメリットは主に4つほど。
- ハンドルとサドルが汚れるかも
- 輪行袋の生地がちょっと薄い?(6年使って追記)
- エンド金具がない分、運搬時に気を使うかも
- 横型なのでスペースを取る
こちらも順番に少し詳しく説明します。
デメリット① ハンドルとサドルが汚れるかも
輪行するとき、このように自転車を逆さまにします。
このとき、ハンドル(ブラケット2点)とサドルの計3点で自立しています。まるで三点倒立のような状態ですね。
ブラケットとサドルが地面につくため、汚れが付着するかもしれません。ブラケットは黒色が多いと思いますが、サドルは白色の方もいるでしょう。さすがに真っ黒になるほど汚れることはないと思いますが、少しの汚れや、細かな傷がついてしまう可能性はあります。
僕はこの輪行袋でこれまで50回以上は輪行していますが、個人的には気になるほどの汚れが付いたことはありません。もちろん、なるべく綺麗な地面に置くように気をつけてはいますが。
サドルを地面につけることに抵抗がある方、大切な愛車にわずかでも汚れがつく可能性があることを嫌がる方もいると思います(気持ちはすごくわかります)。
なので、どうしても自転車を逆さまにする以上、ブラケットとサドルが汚れる可能性があることはお伝えしておきます。
デメリット② 輪行袋の生地がちょっと薄いかも(※6年使って追記)
また輪行袋の生地が若干薄いかもしれません。丁寧に扱わないと破れそうな気がしなくもない。今のところ10回ほど輪行したぐらいではどこも破れていませんが、自信満々に頑丈とも言えない気がします。
※2022/09/01追記
この輪行袋をすでに6年ほど使い、輪行を50回以上繰り返していますが、破れはまったくありません。破れる気配もありません。かなり頑丈と言ってよさそうです。
よっぽど雑に扱わない限り、生地が破れることはなさそうです。
デメリット③ エンド金具がない分、運搬時に気を使うかも
リアエンドやリアディレイラーまわりは、自転車のデリケートな部分。
モンベルの輪行袋はエンド金具不要なのでラクですが、そのぶんリアエンドを守ってくれるものがありません。
こちらの赤丸で囲ったところが輪行袋の端っこになります。ぶつけないように注意して運ぶ必要がありますね。
デメリット④ 横型なのでスペース(設置面積)を取る
モンベルの輪行袋は「横型」なので横に広く、設置面積を取ります。
例えば、新幹線には3列シートと2列シートがありますよね。3列シートの後ろには収まりますが……
2列シートだと、少しハミ出してしまいます。ハミ出ているのは20cmぐらいでしょうか。
一方、「縦型」輪行袋は設置面積が少ないため、2列シートの後ろにもすっぽり収まります。
どうしても横方向のスペースを取ってしまうのは、モンベル輪行袋のデメリット。
縦型は、省スペースで輪行できるのがメリット。
ロードバイクを輪行できるモンベルの輪行袋はこれ
モンベルの輪行袋は、以下5製品あります。
このなかで、ロードバイクを列車輪行(主に電車や新幹線)できるのは、この記事で紹介した「①コンパクトリンコウバッグ」のみとなっています。
主な私鉄やJRでは、以下のような輪行ルールが定められています。
- 3辺が合計250cm以内
- 1辺は最長200cm以内
- 専用の袋に入れる
- 輪行袋にすべて収める(サドルなどが飛び出ない)
ロードバイク輪行でこれらを満たせるのは、「①コンパクトリンコウバッグ」のみ。
- ちなみに②と③と⑤は……、
-
②コンパクトリンコウバッグ クイックキャリー M
③コンパクトリンコウバッグ クイックキャリー L
⑤プロテクション リンコウバッグこれらは前輪を外すだけなので、輪行ルールの「3辺が合計250cm以内」に収まらないかと思います。
- ④は……、
-
これは20インチまでの折りたたみ自転車用。ロードバイクを入れるには物理的に小さすぎます。
というわけで、モンベルの輪行袋でロードバイクを輪行するなら、この記事でまとめている「①コンパクトリンコウバッグ」を使うのがよさそうです。
モンベルの輪行袋「コンパクトリンコウバッグ」を使った感想
個人的には軽くてコンパクトなところ、輪行作業がラクなところ、この2点が大きなメリットに感じました。
輪行するときは早朝(始発とか)の電車に乗ることが多いです。駅前での輪行作業は、1分1秒でも早く行いたい。急いでいるときでもモンベルの輪行袋なら、ストレスなくスムーズに輪行できるところが気に入っています。
ただ、横型輪行袋なので設置場所を取ってしまうのは、デメリットと言わざるを得ませんね。特に新幹線や特急列車の3列シートの後ろから、少しだけですがハミ出してしまう点は気になります。
縦型は、2列シートの後ろにもピッタリ収まるのが非常に良いですね。ただ輪行作業に少し練習と時間が必要ですし、エンド金具がちょっと荷物だなあと感じてしまいます。
ちょっと余談ですけど、輪行ができるようになるとロードバイクでの行動範囲が一気に広がります。輪行を覚えないのは勿体無いとさえ思えるほど。家から半径50〜100kmぐらいを走っていてもいつか飽きますが、輪行をマスターすれば日本中に行けます。実際、輪行で北海道から熊本まで、大自然の中を気持ちよく走れました。これぞロードバイクの醍醐味かもしれません。
まあ何が言いたいかと言うと、輪行はホント覚えて損ないですよ!と。
そんなわけで、モンベルの輪行袋「コンパクトリンコウバッグ」の使用感でした。検討中の方の参考にでもなれば嬉しいです。
記事内で使っていた縦型の輪行袋は、オーストリッチの「SL-100」です。
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