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阿蘇山一周のロードバイク旅。〜グリーンロード南阿蘇(ケニーロード)に死す編〜【連載3/5回】

〜前回のあらすじ〜
熊本駅からロードバイクで出発し、阿蘇山を南側から一周すべくグリーンロード(ケニーロード)に突入。平和そうな名前の道とは裏腹に、そこで待っていたものは……。
バイクパッキング装備で阿蘇山一周を目指すべく、グリーンロードを登り始めました。
あそこはキツイよと事前に聞いていた通り。ほんともう力尽きたら最悪ヒッチハイクかな?って思いながら無心でペダルを回すハメに!
一瞬でおさらい!熊本県のグリーンロード(ケニーロード)ってどこ?
ここ!熊本駅からは約1時間ほどで到着すると思います。
距離27.1kmであるこの道を通過し、高森駅あたりまで行く予定。
ちなみに2015年10月にグリーンロードから「ケニーロード」に改名されたそうな(でもググるときはグリーンロードのほうがヒットするかも)。アメリカのモーターバイク選手”ケニー・ロバーツ”氏がいたく感動し、その名を冠したのだとか。
で、グリーンロード(ケニーロード)に突入したんですけど
ひたすら登ります。
ルートラボによると平均斜度7.3%とのことですが、斜度10%の標識とか当たり前に出現。ひたすら淡々と踏むしかありません。
しかも坂が長すぎて心が折れそうになるタイプの道ばかり。

今回はバイクパッキング装備でのライドなので、当然ながらいつもより自転車が重い。
とにかくリズム良くテンポ良くペダルを踏みます。車はそれほど通らないので走りやすい印象。
しかしやっぱり見通しが良すぎるこの坂道は、登っても登っても全然登っていないような錯覚に襲われるので、脚よりも先に精神に支障をきたすかもしれません。登りきったと思ったその先がもっとキツイ登りだった、なんてことが、ここ阿蘇の大地では日常。

おそらく唯一のオアシスが、途中で見えてくる「阿蘇ミルク牧場」!
3分の1ほど進んだあたりで見ててくるハズです。とりあえず一回水とか補給して休憩しておかないとアカンと思い、ここに寄り道。
本来は入場料350円が必要だったみたいなのですが、
僕「すみません、自販機とかありませんか?」
ゲート係員「あ、じゃあ入ってもらっていいですよ」
あなたが神か。自転車ごと入れていただき、休憩と補給ができて生き返りました。


ボトルの水も補充して、何となくついでにウェルチ購入。ボトルケージにセットして再出発です!

まだ残り3分の2ほど。ひたすら登り続けるしかありません。
超激坂でもないですが、そこそこの斜度の坂であり、かつ距離27.1kmというのはなかなかのもの。

また前述したように坂の先まで見通せる直線的な長い坂なので、登っても登っても登っている感があまりない印象。
それに登ってからちょっと下る、みたいなところもちょくちょく出てきます。

あとからサイコンにを見返すと、最高高度は1,086mでした。まぁまぁ登る!
それだけの高さなので、景色が良いところも出てきますよ。この日は完全に曇りなので、映えないのがちょっと残念ですが……。

そんなこんなで淡々と無心で、ほとんどダンシングでペダルを回し、なんとかピークを過ぎることに成功。
最高地点であっても特に記念碑的なものはありません。どこかもっとも標高が高い場所なのか、とかわからないまま普通にピークを過ぎ、ダウンヒルメインの道へ!ここまで来ればもう安心だ……何とか登りきった。
まあ下りも斜度11%とかを下ることになりますが。

とはいえ、下りになればもうこっちのもの。それほどの急カーブもありませんし、あとはスムーズに進みます。ひゃっほーう!!


そして見晴台のようなところへ。ここも天気が良かったら絶対いい景色。


通ってきたこのグリーンロード、今はケニーロードという名であり、名前の由来となったキング・ケニー氏についての看板があります。
あまり下調べせずに来てしまった僕は、このときにここがケニーロードであることと、ケニー・ロバーツ氏のことを知りました。モーターバイクライダーたちが走りに来る道でもあるようです。

ここまで来れば、今日の目的地である高森付近まであと少し。
ほんとグリーンロードに突入直後は思った以上にキツくてもう歩こうかな……なんて考えていましたが、何とかなるもんだ。いくぜ南阿蘇村。

ダウンヒルしかないので、あっという間に南阿蘇です。阿蘇山の近さよ。

この南阿蘇に入ると目につくのが「水源」の文字。ところどころに◯◯水源、という看板(標識)が見えます。
水源? なに、水でも湧いてるの??

湧いていました。

そのへんでナチュラルに水が湧いてて、しかも飲めます。
何の変哲もない用水路っぽいところなので、初見だとまさか飲める水が湧いてるなんて思わないでしょコレ……。地元の人が水を汲んでなかったら素通りしているところでした。

しかも水源の近くにはこのような案内板が立っているのですが、隅々まで読んでも「飲めます」の一言が書いてない!
飲めるのが当たり前なんでしょうね、わざわざ「飲めます」なんて書く必要ないだろ的な。

僕は一応、水を汲んでいた地元の人に「これって飲めるんですか?」って聞いてから飲みました。
水の味とか正直よく分からんのですが、ニオイやクセは全くなく、めちゃくちゃ飲みやすいです。

湧水を補給したあとは、近くの宿にチェックイン。宿というかお洒落ペンション。
素泊まり3,000円。メシと風呂は自分で現地調達するスタイルです。
▶南阿蘇・高原の家 ノア

とにかお腹が空いていたのでメシへ。
前回の記事「熊本県、阿蘇山一周のロードバイク旅。〜熊本グリーンロードから阿蘇山一周を目指す〜【連載2/5回】」にて、熊本駅で地元サイクリストさんに教えてもらった「田楽保存会」、行こうと思ったんですが宿からだと遠くて断念せざるを得ないことが判明。悔しいので近くにあった別の田楽のお店に!!
囲炉裏と田楽、良すぎる。

うまいに決まってる。


この雰囲気、昔ながらの家屋感。「高森田楽の里」です。

あとは温泉ですね。
同じく前回の記事「熊本県、阿蘇山一周のロードバイク旅。〜熊本グリーンロードから阿蘇山一周を目指す〜【連載2/5回】」にて、熊本駅で地元サイクリストさんに教えてもらった「月廻り温泉」へ。ここは近かったのですぐ到着。

時刻は午後7時。
温泉が午後7時に閉まるなんて、予想だにしていませんでした。みなさーん、月廻り温泉の営業時間(冬期12月〜3月)は11〜19時ですよー!!!
まぁあまり人の多い地域じゃないし、遅くまで営業していてもお客さんが少ないのかな……。つらい。
田舎らしく周囲に街灯は本当にまったくなく、大げさじゃないほど一寸先は闇。自転車の前後ライトのみを頼りにゆっくり宿に戻りました。
おやすみなさい。

続きます。
次回。これが阿蘇だ!阿蘇神社、赤牛丼と大観望ライド!
次の記事
▶阿蘇山一周のロードバイク旅。〜神々しい阿蘇山・阿蘇神社、いまきん食堂うめぇ編〜【連載4/5回】

