2023年5月下旬ごろ、BROMPTON P Lineで山梨県の「富士川〜身延」周辺を走り、下部温泉で1泊してきました。
1日目は富士川沿いを走って身延駅周辺を観光し、下部温泉まで。2日目は身延山久遠寺のふもとと、ゆるキャン△の聖地巡り。
BROMPTONの速度でのんびり走るにはうってつけの場所でした。
今回のルート
富士駅〜身延〜下部温泉まで。
BROMPTONで富士川沿いを北上
BROMPTONの輪行、とてもコンパクト。
FAIRWEATHERの「mini velo carry bag」という輪行袋を使っているのですが、フロントバッグも一緒に入るぐらい大きさに余裕があって便利。荷物がひとつにまとまります。
富士駅に到着。荷物は12Lのフロントバッグひとつ。
ここ富士駅前は、商店街の直線越しに抜けが良い富士山が見えるスポット。
望遠レンズがあれば、圧縮効果で富士山のふもとに商店街が密集しているような、ちょっと不思議で映える写真が撮れます。SNSで見たことがある人もいるかもしれません。
このように雄大な富士山が見えますね!
今回、山梨と静岡に2日間いたのですが、富士山は1mmたりとも見えなかった……ずっと雲がかかっていました。まぁそういう日もある、よくある。
ちょっと悔しいので2017年に同じ場所から撮った写真を載せてもいいですか。このときの記事はこちら。
そんなわけで2023年に話を戻し、曇天のなか富士駅から富士川に沿って身延まで北上します。
いくつかの橋を渡って、富士川の左岸と右岸を行ったり来たりしながら少しずつ身延に向かっていきます。
短い橋でも歩行者と自転車が通りやすいように、狭いながらも車道と完全に分離した歩道があるのがありがたい。
身延まで約50kmほど。5月ということで気温もちょうど良くて走りやすい。
出たな、通行止め。1本道を数km走ったあとに出てきたので、もうちょっと早い段階で案内を出しておいてくれたら嬉しいなとおもいました。
と思ったら、1本道の入り口にもちゃんと通行止めのお知らせがありましたすみませんでした。まさかのこの通行止めの時間ロスが、みのぶまんじゅうの命運を分けるとは、このときは思っていなかった……
山の間を流れ、駿河湾まで至る富士川。
日本三大急流のひとつに数えられる富士川(あとの2つは最上川と球磨川)。また河口幅は日本一で、1,950mあるそうです。
という情報は、この記事を書いているときに調べました。走っているときは何も知らずに、ただただ思った以上にダイナミックで見応えがある川だなと。
ところどころ斜度10%近い登りが出てきたときは、BROMPTONを押して歩きました。BROMPTONでその登りはきつい。ただ坂自体は短めで、すぐに下りになった印象。
全体的にはゆるめの登りと下りが交互にくる感じで、BROMPTONでも走りやすかった記憶があります。
橋の欄干とガードレールは背が低いものが多く、景色がよく見えるのがいい。ずっと見通しがいい道のり。
身延に到着
身延に着いた!
Googleマップで地図を見たときになんとなくわかっていたけど、身延駅の周辺はややこじんまりした区域。徒歩で散策しても、1時間もあればほとんど見て回ることができるぐらいの規模感ですかね。ゆるキャンの聖地をまわろうと思ったら、もうちょっと足を伸ばさないとですけど。
これ車道側からは上の「ラッキードリンクショップ」という看板だけ見えていて、自販機自体は死角になる位置に設置されているのですが、絶対このラッピング版だと思ったよ。
ゆるキャン△のアニメ放送は、1期が2018年、2期は2021年。そして映画の公開は2022年7月。ドラマの放送は1期が2020年、2期が2021年。
今回訪れたのは2023年5月。映画の公開から数えても約10ヶ月経っていることもあってか、日曜でしたが、かなり閑散としていました。身延は桜も有名みたいなので、春は賑わうのでしょうか。
そういえばこの日の朝、電車の最後尾にBROMPTONを置いて富士駅まで輪行していたら、気さくな車掌さんに話しかけられ「自転車?どこ行くの?身延?桜がいいよ〜」と教えていただきました。またTwitterでも桜がいいよ〜、というリプをいただき、1日に2人から身延の桜について教えてもらえるとは。これはまた春に行かなければ。
身延駅の目の前にあり、みのぶまんじゅうを自家製造している「栄昇堂」。ゆるキャンで登場したこともあって既視感ある。
現在の時刻は15時。そして栄昇堂の営業時間は15時まで。通行止めに迷い込んでいなければ間に合っていたのでは。ちょうどシャッターが降りるところを目の前で眺めていたのは僕です……。
せっかく身延まで来たからには、みのぶまんじゅうも食べたいところ。
また明日の朝に寄ります。朝は8時半から開いているみたいですし。
下部温泉で一泊
身延から距離にして10kmもないぐらい。下部温泉(しもべおんせん)に到着。
武田信玄の隠し湯だったという下部温泉。
1本道のゆるい坂を登ると、両脇にホテルや宿、飲食店などが並ぶ通りへ。開いているのか閉まっているのかわからないお店も多く、静かな佇まい。建物内の玄関口に廃棄物が散乱しているところもあったりして、廃れ具合を感じます。やはり最盛期は昭和のころなのでしょうか。
橋を渡ったところにある、木造3階建の趣のある旅館「裕貴屋」。
とても目を引く宿ですが、残念ながら廃業していました。
この鳥居がある区画の異質感。どこか迷い込んではいけない場所に繋がっていそうですが、当然ながら鳥居の先には神社がありました。昔からずっとここにあったことがわかる、古い空気を感じる熊野神社。
本日の宿「下部温泉 旅館・お食事処いしもと」に到着(外観を撮るの忘れてしまった)。
温泉街を流れる下部川に面した部屋でした。
常にザーーという川の音が聞こえるのですが、うるさいとは感じないのが不思議ですね。心地よい自然音。
夕食は部屋で。ボリュームも味も満足。
昔ながらの宿って感じの冷蔵庫。飲んだぶんを後払いするタイプ。瓶ばかりだし、何より量がすごい。
武田信玄の隠し湯だったという下部温泉には、昔からある「ぬるい源泉」と、平成18年に分湯が始まった「あつい源泉」があるそうな。
武田信玄も合戦の傷を癒やしたと伝えられているそうで、長く浸かっていられる「ぬるい温泉」は湯治に最適なのかもしれません。
泊まった宿の温泉もすごくぬるかったのですが、帰宅してから公式サイトを見ていると、51℃の熱い新源泉を使っていると書いてあった……。よくわかりません! 今回泊まった宿は、高齢の女将さんが1人で切り盛りされているっぽい雰囲気でしたし、もしかするとすべてには手が回っていないのかもしれません。まぁそういうこともある。
下部温泉、深夜の散策スタート!
といってもまだ夜の8時半ぐらいですが、外に出てみると人っ子一人いない。夜になると灯りがともっていない老朽化した建物が目立ち、人の気配や声もほとんどなく、暗やみに下部川が流れる音だけがやけに大きく聞こえる。
宿に戻り、明日は身延山久遠寺に行ってから、ゆるキャン△の本栖高校などをまわってみようと考えていたら、いつの間にか気絶していた(爆睡)
つづきはこちら
この記事の動画版はコチラ
走ったログ
距離 | 58.8km |
獲得標高 | 785m |
BROMPTON P Line