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自転車旅に持っていく「充電器・モバイルバッテリー」はこんなの。なるべく軽くコンパクトにまとめたい
まだ試行錯誤の余地はあるのですが、いつも自転車旅に持っていく「充電器・モバイルバッテリー・ケーブル」を備忘録がてらまとめました。
コンセントがある宿に泊まることを想定した充電セットです。
充電器やモバイルバッテリーってけっこう進化し続けています。GaN(窒化ガリウム)というものが使われることで、高出力かつコンパクトになってきました。
軽量コンパクトな充電器は、荷物を軽くしたい自転車旅と相性がいい。個人的にこういったガジェットと呼ばれるものも好きなので、最近の充電器とかモバイルバッテリーよくわからん!という方はご覧ください。
充電したいデバイス
まず充電したいデバイスについて。カメラがあるのでちょっと多いですが、いつも旅先に持っていくデバイスは約6〜7個です。
一応、ロードバイク旅を念頭に置いた持ち物ですが、BROMPTON旅でもリアライトが少し変わる程度でほぼ同じです。
デバイス | 機種名 | 充電端子 | レビュー記事 |
---|---|---|---|
①スマホ | iPhone 13 Pro | Lightning | – |
②サイコン | GARMIN Edge520 | MicroUSB | – |
③フロントライト | キャットアイVOLT800 | MicroUSB | キャットアイ「VOLT800」と「VOLT400」の比較 |
④リアライト (BROMPTON用) | キーレイLM-017 | USB Type-C | 美しいリアライト、KiLEY(キーレイ)「LM-017」購入 |
④リアライト1 (ロードバイク用) | キャットアイRAPID X | MicroUSB | シートステーにも装着できるライト「キャットアイ: RAPID X 」レビュー |
⑤リアライト2 (ロードバイク用) | キャットアイWEARABLE X | MicroUSB | サドルバッグに装着可能なキャットアイのクリップ式ライト「WEARABLE X」レビュー |
⑥ミラーレスカメラ (予備バッテリー含む) | SONY α7C | USB Type-C | – |
⑦アクションカメラ | GoProMAX | USB Type-C | 「GoPro MAX」レビュー |
この合計7つのデバイスを宿で充電したい。
厳密にいうと、夜はあまり走らないのでリアライトを2つ同時に使うことはほぼなく、リアライト2を除いた6つのデバイスを充電することが多いです。リアライト1はデイライトとして日中も点灯させているので、充電が必要。
「ミラーレスカメラ」と「アクションカメラ」は、持っていかない人も多いと思います。自転車旅では荷物を軽くしたい……と書いておきながらカメラを2つも持っていくのは矛盾しているようにも見えますが、もうこればっかりは趣味なので許してください。写真と動画は絶対撮りたい!
さて、肝心の充電セットについて。
場面に応じて、2パターン用意しています。
- 宿に到着してから使う充電セット
- サドルバッグの奥にしまってある
- スマホのバッテリー残量が気になったらすぐに使うモバイルバッテリーセット
- 取り出しやすいように、フレームバッグやトップチューブバッグに入れてある
順番に書きます。
宿に到着してから使う充電セット
サドルバッグの奥に入れておいて、宿に着いたら使う充電セット。
ひとつの充電器に4本のケーブルを挿しています。
充電器とケーブルを合わせて、重量は約215.8gでした。
充電器とケーブルについて、ひとつずつ説明します。
充電器
充電器は、CIOの「CIO-G65W3C1A」を使っています。以下の4ポートを備えた充電器。
- USB Type-C × 3ポート
- USB Type-A × 1ポート
重さは約108.5g。軽い!
サイズは約51mmの正方形で、厚さは30mm。4ポートもある充電器のなかでは、非常に軽量 & コンパクトです。
もちろん電源プラグは折りたたみ式なので、バッグの中でなにかに引っかかることはありません。
4つのポートで充電するデバイスは、だいたいこんな感じ。
- USB Type-C…ミラーレスカメラを充電
- USB Type-C…アクションカメラを充電
- USB Type-C…フロントライトを充電
- USB Type-A…サイコンを充電
宿についたら、まずカメラを最優先で充電。写真と動画は絶対撮りたいのでカメラを優先しています……。あとはライト、サイコンという順番で充電。
4ポートで同時に充電すると、各ポートの出力はかなり抑えられてしまうのですが、MicroUSBのライトやサイコンは急速充電には対応していないと思うし、少しずつでも充電できればいいか、という気持ちで充電しています。
それと個人的には、USB Type-Aが1つあるのが良いです。なぜなら「Ankerの 3 in 1 ケーブル」を持って行きたいから。後述します!
購入履歴を見ると2021年3月に買っていて、今のところ問題なく使えています。ちょっと古いモデルですがいい感じ。
ただ、これから購入するなら、以下の新型4ポート充電器「NovaPort QUAD」がいいかもしれません。
大きな違いは「電力自動振り分け機能」が搭載された点。従来は各ポートごとに電力が固定されていたのですが、新型はどのポートを使ってもデバイスに適した電力を自動で振り分けてくれるようになりました。ただこれはノートPCなど大きな電力を必要とするデバイスを充電する際に便利な機能で、自転車旅に持っていくデバイスではあまり恩恵を受けられないかもしれませんね……。
僕はカメラなどたくさんのデバイスを充電したいので、4ポート充電器を選びました。しかしカメラを持っていかない人は、2〜3ポートぐらいでじゅうぶんな気がします。
基本的に充電器はポート数が少ないほど安くてコンパクトなので、充電したいデバイス数に合うポート数の充電器を選ぶのがいいですね。
こちらのように3ポートぐらいあれば、じゅうぶんな人が多そうですね。
充電器といえば、Ankerというイメージがあるでしょうか。
もちろんAnkerでもまったく問題ないのですが、意外にも「USB Type-C×3、USB Type-A×1」ポートで、軽量コンパクトな充電器がないため、現状はCIOの充電器を選んでいます。
3 in 1ケーブル
上記でチラッと触れた、Ankerの「3 in 1ケーブル」。3種類(Micro USB・Lightning・USB Type-C)の端子を備えています。
大本はMicroUSBで、LightningとUSB Type-Cへの変換アダプタを備えている、といった形状。
これ1本あれば、とりあえずなんとかなる。スマホもサイコンもライトもカメラも、何でも充電できる最後の防波堤的なケーブルです。頼りになる。
充電器に挿す側はUSB Type-Aです。USB Type-Cバージョンを熱望していますが、まだ発売されていません。このケーブルを持って行きたいがために、USB Type-Aポートを1つ備えた充電器を使っています。
この充電器のUSB Type-AポートはQC3.0(QuickCharge3.0)対応で、このケーブルのLightning & Micro-USB端子は最大2.4A、USB Type-C端子は最大3Aの出力に対応しています。Androidスマホならそれなりのスピードで充電できるはず。iPhoneはQC3.0に対応していないので恩恵を受けられませんが。
まぁ要するに充電スピードはすっごく早いわけじゃないのですが、とにかく何でも充電できるメリットが大きいので、「3 in 1ケーブル」を1本持っていくようにしています。
MicroUSBケーブルやLightningケーブルを忘れてしまってサイコンやiPhoneを充電できない、みたいな事態は避けたい。
USB Type-Cケーブル
AnkerのUSB-C to Cケーブル「PowerLine III Flow」。
ミラーレスカメラとアクションカメラの充電に使います。
通称、絡まないケーブル。シリコン素材を使用し、しなやかで絡みづらいのが特徴。言葉では説明しづらいのですが、手触りはトゥルトゥルです。
長さは90cm。購入当初はもっと短くてもいいかな?と思ったのですが、宿のコンセントって少し奥まったところにあったりするので、案外90cmぐらいあるほうが便利かもしれません。
USB Type-CをMicroUSBに変換するアダプタ
自転車グッズの充電にはまだまだ欠かせない、MicroUSBという、いにしえの端子。
USB Type-CをMicroUSBに変換するアダプタを使っています。すごくコンパクトで、ストラップまで付いているアダプタ。
あまり詳しくないのですが、USB Type-Cの規格上、MicroUSBに変換するアダプタは使ってはいけないことになっているらしいです。つまりこのアダプタは規約違反のブツ、のようです。
なので、正直おすすめはしません。今のところライトやサイコンを問題なく充電できていますが、素直にMicroUSBケーブルを持っていったほうがいいことはちゃんと書いておきます。もし使う場合は、自己責任でお願いします……。
ただなぁ、僕の身の回りでまだMicroUSBが必要なデバイスって、本当に自転車のライトぐらいなもので。日常的に使うデバイスなどは、ほぼすべてUSB Type-Cに置き換わっています。もうMicroUSBケーブルは使いたくないいいぃぃ!
むしろ、自転車旅グッズのUSB Type-C化が進むことを熱く期待しています(そして後述しますがライトやサイコンはその傾向があって嬉しい)。規約的に良くないと思うけど、それまではなんとかこの変換アダプタでしのぎたい……。
モバイルバッテリーセット
フレームバッグやトップチューブバッグ、フロントバッグなど、取り出しやすいバッグに入れておくもの。
主にスマホのバッテリーが減ってきたら使います。
モバイルバッテリー 兼 充電器
モバイルバッテリーにも充電器にもなる、1台2役の便利デバイス「Anker 521 Power Bank」。
簡単に説明すると、コンセント付きのモバイルバッテリーです。一般的にモバイルバッテリー本体を充電するには、充電器が必要ですよね? しかし、これは「モバイルバッテリーにコンセントを搭載しました」という製品なので、充電器は不要。
コンセントに挿せば充電器になり、この「Anker 521 Power Bank」本体と、接続しているスマホ等を同時に充電(パススルー充電対応)。コンセントから外せば、5000mAhのモバイルバッテリーになります。超便利。
モバイルバッテリーとしての容量は5000mAhなので、iPhoneを1回満充電にできるかどうかといった程度。ただ自転車旅では、道中に1回充電できればじゅうぶんな場合が多いです。
コンセントに挿していないときの最大出力は20Wなので、ほとんどのスマホを急速充電できます。休憩中にちょっと充電するだけでも、急速にバッテリーが回復するのがいいところ。(ちなみにコンセントに挿すと最大45Wの高出力)
コンビニのイートインスペースや新幹線の席など、コンセントがある場所では充電器として、モバイルバッテリーの残量を気にせず使えるのもいいですね。
宿についたらコンセントに挿してスマホ等を充電。朝になればモバイルバッテリーの残量も満タンになっています。モバイルバッテリーを充電するというひと手間を省けます。
本体も軽量コンパクト。
幅 | 約71mm |
高さ | 約60mm |
厚さ | 約31mm |
重さ | 約204.8g |
ケーブルは、「Anker PowerLine II USB-C & Lightningケーブル」を使っています。
耐久性があってUSB PD対応ケーブルを探し、これにしました。
ただ最新スマホは、バッテリー持ちがかなり良くなっています。最新スマホに変えたばかりなら、モバイルバッテリーは要らないかもしれません。
スマホをナビとして常時表示させている、あるいは2年ぐらい使ってバッテリーが劣化してきたスマホなら、モバイルバッテリーを持っていくほうが安心でしょう。
自転車旅だけではなく、普段から使えるデバイスばかり
さまざまなデバイスを紹介しましたが、自転車旅だけで使うのはもったいない。例えば「Anker 521 Power Bank」は、普段からカバンに入れて持ち運んでいます。
モバイルバッテリーとして活躍するのはもちろん、コンセントに刺すと最大出力45Wなので、MacBook AirぐらいのノートPCなら充電可能。個人的にMacBook Airユーザーなので重宝しています。
4ポート充電器「CIO-G65W3C1A」も家で使っています。
ポートを1つだけ使ったときは最大65W出力なので、13〜14インチのMacBook ProぐらいのノートPCなら充電可能。
そのほかスマホや、タブレット、カメラ、マウス、ワイヤレスヘッドホン、PS5のコントローラーなど、さまざまなデバイスを充電しています。4ポートあるとなにかと便利ですね。
普通の旅行でも使える充電器セット
自転車旅に限らず、普通の旅行でもこの充電器セットで間に合うことが多いです。
普通の旅行ではサイコンやライトは持っていかない代わりに、iPad miniやジンバル(カメラ用スタビライザーのこと)を持っていくことがあります。何を持っていくしても、この充電器セットで事足りますね。
自転車旅の充電セットで気になっているところ
記事の冒頭で「まだ試行錯誤の余地がある」と書いた主な理由。
この自転車旅に持っていく充電セットで気になっているのは、まだ端子を統一できないところです。
理想は、すべての端子をUSB Type-Cに統一したい! 統一できていないのは、この子たちが原因です。
- iPhoneのLightning端子
- ライトなど自転車グッズのMicroUSB
iPhoneだけだよ……。次期iPhone 15(仮称)ではLightningが廃止され、USB Type-Cになるとの噂も出ていますが、果たしてどうなるのでしょうか。もうAndroidに乗り換えようかな。Lightningは本当にやめてほしい。
自転車グッズはMicroUSBだらけという印象がありましたが、ここ最近は様子が変わってきました。
例えば、今使っているサイコン「GARMIN Edge520」はMicroUSBですが、最新モデルの「Edge 540」はUSB Type-Cになりました。同じように今使っているライト「VOLT800」はMicroUSBですが、最新モデルの「VOLT800 NEO」はUSB Type-Cを採用。
BROMPTONで使っているキーレイのリアライト「LM-017」も、最近MicroUSBからUSB Type-Cモデルにアップデートされました。
最新モデルはUSB Type-Cを採用しつつあり、個人的には嬉しい傾向です。この流れに乗って、キャットアイはリアライトもUSB Type-Cにアップデートしてくれれば最高。そしても僕も最新モデルを購入したい……のですが、サイコンとライトを新型に買い替えたら7万円ちょっとかかるんだよなぁ……
いずれすべてのデバイスをUSB Type-Cに統一するその日まで、充電セットは進化し続けるのだ――
自転車旅の充電セットまとめ
僕はミラーレスカメラとアクションカメラを持っていくので充電セットが多めですが、カメラを持っていかないなら、もっと軽量コンパクトな充電器で済むはずです。
1泊以上の自転車旅では、なんらかの充電器が欠かせないでしょう。ライトのバッテリーが切れていたら夜は困りますし、サイコンのバッテリーが切れてログが取れなかったらテンション下がります。ミラーレスカメラとアクションカメラのバッテリーは、絶対にフル充電にしたい!
そんなわけで、ストレスなくスムーズに充電できる、軽量コンパクトな充電器を見つける参考にでもなれば幸い。
この充電セットを持っていった自転車旅
紹介した充電器一覧
(タップして開く)
僕が使っている4ポート充電器
新型の4ポート充電器
3ポートでじゅうぶんならこちら
頼りになりすぎる3 in 1ケーブル
しなやかで絡みづらいUSB Type-Cケーブル
おすすめしないけど、USB Type-CをMicroUSBに変換するアダプタ
充電器とモバイルバッテリー、1台2役の便利なやつ
耐久性があってUSB PD対応のケーブル