大弛峠ライド! 日本一高いところにある車道峠、標高2,360mへ
「大弛峠(おおだるみとうげ)」
山梨県と長野県の堺にあり、標高は2,360m。自動車車両が通行できる日本最高所の峠である―――。
高いところ大好きなので行ってきました。今年初の標高2,000m超えライド。やっぱり山はいい。特に高い山はいい。
今回のルート
山梨側から登り、同じルートで戻ってきただけ!
詳しくは後述しますが長野側は砂利道なので、ロードバイクは大弛峠で折り返すしかありません。
塩山駅から大弛峠へ
というわけで、横浜駅から電車輪行で約2時間半。ほんとに遠い。
山梨県にある塩山駅へ。読み方は”しおやま”ではなく、まさかの”えんざん”です。
駅のロータリーに降り立ってやっと気付きました。塩山駅、前にも来たことある!
以前はロードバイクではなく、「大菩薩峠」に登山で来ました。
▶【大菩薩峠〜大菩薩嶺】すばらしい景色が望める百名山の1つ! 2000m超えの風景が手軽に体験できるところ
すっかり忘れてた。前日に乗り換え検索したときも、Googleマップで場所を確認したときも全然気付きませんでした。
そんな塩山駅を8時半ごろ出発。この日は6月初旬、梅雨の晴れ間で、予想最高気温はなんと30℃。
梅雨の晴れ間を見逃さない(最高気温30℃予想) pic.twitter.com/3r8aMn7CNH
— ゆう@ロードバイク (@escapetrip_jp) 2018年6月7日
朝っぱらから暑すぎる。
塩山駅から大弛峠まで約30kmです。距離はそれほど遠くありません。ただし、ほとんど登り。もはやずっと30km登りしかないです。
ただ、ずっと登りなのはルートひいた時点で予想がついていました。
というわけでスピードはだいたい時速10km、休憩と写真撮るために停まることを含めて、4時間ぐらいで大弛峠に着くかな〜みたいな大雑把な計画でスタート。結果的にはいいスケジューリングでした。
タイム等は関係ないサイクリングなので、マイペースで登っていきます。
左側に山梨のぶどう畑。(でもずっと登りで斜度7%ぐらいあった気が)
夏だ。
そういえば「大弛峠(おおだるみとうげ、標高2,360m)」は、自動車車両が通行できる日本一高い峠です。
では自転車乗りにおなじみ「渋峠(標高2,172m)」と言うと、”国道”の最高地点。
そして「乗鞍畳平(標高2,702m)」は、自転車で到達可能な日本一高い地点。
ややこしいですが、とりあえず「大弛峠」は日本一を冠する峠だということ。挑戦したくなりますよね?わかるその気持ち。
そんな日本一の峠に、あろうことか約1ヶ月ぶりにロードバイクにまたがって挑戦しています。正直かなりしんどいw
一応ローラー(Zwift)をやっていたおかげでずいぶんマシでしたが、それでも1ヶ月も外を走らなかったブランクはちょっと堪えますね。
しんどくても足を止めない限りは必ず目的地に辿り着けるのが自転車の良さかなと思いつつ、走行ペースと補給食・水には気をつけながら汗だくで登っています。
汗だくの本日は、今年初のダブルボトル。
最高気温30℃という天気予報を見てダブルボトルで来ましたが、マジで正解でした。
詳しくは後述しますけど、大弛峠は頂上に自販機ないですから!そんでもってこの日は大弛小屋が閉まっていて、頂上での調達物資ゼロ(泣)
確かちょうど中間地点あたりに1つだけ自販機あり。その後1箇所の湧き水あり。でもそれだけ。水と補給食はしっかり持って行ったほうが良さそうですぜ。
何だかんだで、だいぶ登ってきました。
大弛峠、冬季は通行止めなります。2018年は6月1日に通行止めが解除されました。10月31日に再び冬季通行止めに入る予定。
▶村内道路情報|川上村
というわけで、登ろうと計画中の人はお早めに?
乙女湖に到着。
麓からこの乙女湖をゴールとする「JAPANヒルクライムin乙女湖」というヒルクライムレースが大会あるみたいです。この記事書きながら知った。2018年は5月20日開催だった模様。
▶JAPANヒルクライムin乙女湖
これたぶん廃校っぽいですね……! 夏の廃校、美しい。
ちなみに、この廃校前の金峰山荘に自販機がありました(一応ライド当時の話です、と書いておきます。いつでも自販機があるという保証はできないw)
校舎と遊具と。
さらに登り、運がいいと富士山も見える!
道が狭くなってきました。川上牧丘線。
ああーーー湧き水あった!!
確かガーミンのサイコンでは標高2,140mぐらいだったかな……と思います(うろ覚え適当)。何の目印もないところで水がドバドバ出ていました。
キンキンに冷えてて最高。冷蔵庫で水を冷やしてもここまで冷たくならないですもん。これぞまさに山の水。首や手足にもぶっかけます。生き返る……!
ボトルの水を入れ替えて先に進み……
大弛峠に到着!
標高2,360m、大弛峠!
なんだか大弛峠ドーン!って感じのランドマーク的な標識がないっぽいのですが……。自転車乗りがいつも記念撮影しがちなアレがない……というわけで、鳥瞰図の前で1枚。
とりあえず標高2,360mは肌寒かったので、薄手のウィンドブレーカーを羽織りました。麓はあんなに暑かったのに。
冒頭で触れましたが、ここから先の長野県側は砂利道。素直に引き返しました。
それにしても大弛峠、見晴らしは正直微妙! 木に囲まれてますし。
ついでに自販機はありません。日本一の峠だというのにマジか。結構さみしい峠だったので、何かないものかと探してみると……ちょっと歩いたところに「大弛小屋」がありました。屋根に立てかけられたハシゴと置きっぱなしのデッキブラシがいい小屋感出してる。
しかーし本日不在!
もし何か買えるとしたらこの大弛小屋ぐらいっぽいです。ほかの小屋はないし、やっぱり自販機はありません。スタート地点で補給食を多めに買い込んでおいて大正解でした。
というわけで、「夢の庭園」に行こう!
展望台的な「夢の庭園」
たぶん展望台的なところだろうと予想し、大弛小屋から徒歩15分と書いてあった「夢の庭園」に行ってみました。
距離は300mぐらいらしいです。
大弛小屋の前にはサイクルラックあるので、自転車バッチリ置けます。
というか実際に行ってみるとわかるのですが、こんなところにサイクルラックがあるとは思わないですよw
僕も最初はサイクルラックじゃなくて何かの骨組み?だと思っていたのですが、あとから車でやってきた大弛小屋の管理人の方に教えてもらいました。サイクルラックで間違いないです。
そしてここから先は完全に登山道なので、ビンディングシューズで登るのはおすすめしません(ビンディングシューズで登りましたけど)
岩や泥で滑らないように。
完全に登山だこれ。
そしてこの……
絶景ー!
やっぱり「夢の庭園」は展望台的な感じの高台でした。この日はちょっとガスっていましたが、それでもこの絶景。
ビンディングシューズだと大弛峠→夢の庭園の登山道がちょっと厳しいかもしれませんが、まぁ木製の階段が組まれているところが多いの頑張ればビンディングシューズで行けないこともないと思います(どっちだよ)
安全にいくならスニーカーなどに履き替えるなりしたほうがそりゃあいいですけど。とりあえず、大弛峠まで来たら「夢の庭園」には行ったほうがいいと思います!
というわけで長野県側は砂利道ですし、来た道を戻るしかないので戻ります。
できればライドでは往復ではなくて別の道を通りたい派ですが、今回ばかりは仕方ないですね。30km近いダウンヒルを楽しみますw
走行データ・ウェア・装備など
距離:64.9km
獲得標高:1,966m
ウェア(※この日は6月初旬、梅雨の晴れ間ですが最高気温は30℃と真夏日)
・半袖ジャージ
・ビブショーツ…Rapha-カーゴビブショーツ(レビュー記事)
・薄手のウィンドブレイカーを頂上で着用
装備など
・サドルバッグ…FAIRWEATHER(レビュー記事)
・サイコン…Edge 520J(レビュー記事)
記事内の写真
カメラ:Canon EOS 70D
レンズ:SIGUMA 17-50mm F2.8 EX DC OS HSM(レビュー記事)