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α7Cの浅いグリップが原因? ズームレンズ「SEL24105G」がポロッと落下した話
α7Cにズームレンズを装着しているなら、一部の人は気をつけたほうがいいかも……?
僕はα7Cに、標準ズームレンズSEL24105Gをつけて使っています。
先日、カメラからレンズがポロッと落ちて破損する、という出来事が起こりました。レンズ交換中のミスとかじゃなく、突然レンズが落下して壊れてしまって泣きました。
原因を探ってみたところ、おそらくですが、薬指がα7Cレンズ交換ボタンに当たっていたのでは?という疑惑が浮上。
全員に当てはまることではないと思います。ひとつの体験談として読んでもらえると嬉しいです。
もし僕と同じような方がいたら、お気をつけください、という話。
α7Cからズームレンズがポロッと落ちたときの状況
レンズが落ちたときの状況をもう少し詳しく書きます。
場所は外。動画を撮ろうと思って、ストラップで体にかけていたα7Cのグリップを右手でつかみ、胸の高さまで持ち上げます。
ズーム(望遠)しようと思ってズームリングをやや勢いよく回したら、突然カメラからレンズが外れ、ポロッと落下。ズームリングを回していた左手から滑るように落ちていきました。
「え?」って思ったときには、もうすでに左手にレンズはなくて、太ももあたりを落下しているところを視認したような記憶があります。
学生時代にサッカーをやっていたせいか、反射的に足の甲でボールをトラップする要領で、落下の勢いを殺そうとしたのですが失敗(何か落としたとき反射的に足が出るのサッカーやってた人あるあるのような気がする)。
「ガシャ!!」という音が聞こえ、アスファルトにレンズが転がりました。
大慌てで拾ってカメラに装着しましたが……、残念ながら故障していました。
この間、1〜2秒ぐらいの出来事です。あまりに予想外のことが起こると、案外声が出ないものですね。無言でした。
立った状態で、レンズが胸の高さからアスファルトに落下。カメラ本体はストラップで体にかけていたので無事。
故障内容としては、一応カメラ側はレンズを認識するものの、f値とフォーカスが動かない状態。マニュアルフォーカスも動かないので、ピントが合いません。
なぜ突然、落下したのか?
落下した直後は「なんで?レンズ交換中だったわけでもないのに、何が起こった?」状態でしたが、落ち着いて原因を探ってみました。
レンズが落下する数十分前までは普通に撮影できていたので、「最初から外れかかっていた」ことは、おそらくないと思います。
ズームリングを回した左手に、レンズを外したときの感触がありました。なんて表現したらいいですかね、レンズを外したときの、あの「ぬるっと(?)ぐねっと(?)」したような、少し固めの感触です。
また僕が所有しているレンズは、この「SEL24105G」のみ。ほかのレンズは持っていないので、レンズ交換しようとしたわけでもありません。ずっと付けっぱなし。
その後、レンズ交換ボタンやグリップなどを見ながら考えた結果。
おそらくですが……原因は、
α7Cはグリップが浅いので、握ったときに薬指がレンズ交換ボタンに触れてしまった
これかなぁと思います。
α7Cのレンズ交換ボタンは、グリップ側にあります。
グリップを大雑把にグワッと握ると、僕の場合、薬指がレンズ交換ボタンに当たることがあります。
もちろん手の大きさや指の長さによるので、誰にでも当てはまることではありません。それに僕も毎回当たるわけではないです。
ゆっくり落ち着いてグリップを握れば、レンズ交換ボタンに触れることはありません。でもグワッと握り込むと、薬指がレンズ交換ボタンに当たってしまうことがある。
薬指がレンズ交換ボタンに当たったときに、タイミングよくズームリングを望遠側に回したので、レンズが落ちた……のだと思います。
さらにSONYは、ズームするときと、レンズを外すときの回転の向きが同じです。
上述したように「ズームしたときにレンズが外れた」ので、この回転の向きが同じなのも落下の一因だと思います。
さらに厳密には、2つのパターンが考えられるでしょうか。
- レンズ交換ボタンに薬指が当たった(レンズ交換ボタンを押した)瞬間に、タイミングよくズームリングを望遠側に回した
- レンズ交換ボタンに薬指が当たり、いつの間にか少しだけロックが外れていた。そのことに気づかず、ズームリングを望遠側に回した
このどちらか。今回は、レンズが落ちる数十分前までは普通に撮影できていたので、原因は①のような気がします。
意図せずレンズ交換ボタンを押した瞬間にズームリングを回してしまった……という、超絶技巧タイミングが重なった不運すぎる事故。
そんなことあり得るか?と思っている方が多いように思います。個人的にもこんなこと、めったにないと思います。
ただα7Cのグリップを改めて握れば握るほど、本当にごくまれではあるけど、ありそうな感じ。
α7Cのグリップはα6600/6700よりも浅いため、薬指がレンズ交換ボタンに当たるっちゃ当たりますね……。
そして、ワンミスの代償がでかい。でかすぎる。
「ごくまれに薬指が当たってレンズが落ちちゃうけど仕方ないよね」では済まされないからツラい。ごくまれでも、起こってほしくない。
グリップに何かつけるか、丁寧に握るように意識するか……。
調べてみると、α7Cのホールド感が向上するシリコンハンドル付きのケージが、スモールリグから出ていました。重量も約183gとそこまで重くないので、検討するのもアリかもしれません。
ただこれを付けると、α7Cのコンパクトさが損なわれてしまうのが難点。
特に重量。α7C本体の重さ約509gに、このケージの重さ約183gを加えると、約692gになります。α7Ⅲやα7Ⅳより重くなってしまう……。
そういえば以前にも似たようなことがあった
なぜ落下したのか考えているときに、ふと思い出したのですが、似たようなことが以前にも一度だけありました。
確かそのときもズームリングを回したときに、突然レンズが外れた記憶があります。ただそのときは、驚きつつも左手でレンズを掴んだまま、落とさずに済みました。
またレンズが外れたのは机のすぐ上だったので、もし落ちたとしても破損するほどではなかったと思います。
そのときは「レンズをちゃんと固定できていなかったのかな。自分のミスだろう。気をつけよう」と思い、原因をしっかり考えることはありませんでした。
もしかすると、あのときも薬指がレンズ交換ボタンに当たっていたのかも……。
キヤノンでは一度も発生しなかった
α7Cを購入する前は、キヤノンのEOS 70Dというカメラに、今回落としたレンズと同じ焦点距離の「EF24-105mm F4L IS II USM」を装着して使っていました。
この組み合わせで約3年使いましたが、レンズが意図せず外れたことは一度もありません。
EOS 70Dのグリップはα7Cより大きく、またキヤノンはレンズ交換ボタンが左側(グリップと反対側)にあります。
さらにズームするときと、レンズを外すときの回転の向きが逆。
今回のようなことは起こりづらいように見えますね。
長期保証3年ワイドのおかげで無償修理
故障したレンズは、修理に出しました。
結果的に「長期保証3年ワイド」のおかげで、無償修理となりました。助かった……!
いろいろラッキーでした。長期保証3年ワイドに入っていたことも、故障したのが3年以内だったことも。あと半年遅かったら3年過ぎていました。
ただレンズに少し傷が残ってしまったので、リセールバリューには影響しますね。今のところ売る予定はありませんが。
α7Cレンズ落下事件まとめ
購入前からα7Cはグリップが浅くて多少握りづらいことはわかっていましたが、特に問題ないと思って購入しました。でも、まさかこんな事故が起こるとは。
手の大きさ・指の長さ次第では、こういうことが起きる可能性があるかもしれません。
「産総研人工知能研究センターAIRC」というところが、日本人の手の寸法データを掲載していました。AIST日本人の手の寸法データというPDFを見ると、手の平均サイズがわかります。僕の手の大きさ、ほぼど真ん中ですごく標準的なサイズでしたが……。
ゆっくり落ち着いて丁寧にグリップを握れば、レンズ交換ボタンに薬指が当たることはないはずです。
ただちょっとせっかちな人、大雑把な人は、グワッと握り込んだときに、薬指がレンズ交換ボタンに当たるかもしれません。
そんなわけで滅多に発生しないとは思いますが、僕の身に起こったレンズ落下事件についてでした。
気をつける……のは少し難しいかもしれませんが、この記事を読んだ誰かの落下事件を未然に防げれば……!僕の屍を超えていってください。