超シンプルな「写真のバックアップ環境」を作った。HDD2台で半自動的にミラーリングするだけ (RAIDなし)
Lightroomに撮りためた写真のバックアップ環境をつくりました。HDD2台を無料バックアップソフトで半自動的にミラーリングするだけという。
超シンプルです。
これまでの環境を簡単に紹介
容量の少ないノートPC(MacBook)を使っているため、写真データは外部HDDに保存したいんですよね。
これまでは既製品の外付けHDDではなく、このように内蔵用HDDをHDDスタンドに挿して使っていました。
現状では、写真データを保存しているのはこのHDD1台で、使用量は2TBのうちの約1.1TB。こいつに何かあれば、すべての写真が吹っ飛んでしまいます。
当時はまだカメラを始めたばっかりだったので、こんなに写真が溜まるとは思わず、バックアップなんて考えてなかったんだよなぁ……。
バックアップのために購入したもの
それでもカメラを趣味にして2年ほど経てば、それなりの容量の写真データが溜まります。もしこれが全部消えたら非常にツライ。
というわけで取りかかるのが遅いぐらいですが、バックアップ環境を作りました。色々考えた結果、超シンプルな構成に。
順番に説明します。
まず用意したのがロジテックのHDDスタンド。スペック的には以下のような感じ。
- 3.5インチSATA接続のHDDを2台搭載可能
- RAID(JBOD/RAID0/RAID1)対応
- 冷却ファンあり
- 前面LEDで動作確認可能
- (幅×奥行き×高さ):80×145×171mm
- 重さ490g
パカっと上部のフタを取ると、内蔵HDDを2台挿せるようになっています。
ここに今まで使っていた2TBのHDDと、新たに購入した4TBのHDDをセットしました。
というか久しぶりにHDD買いましたけど、今や4TBでも1万円切るんですね……。Amazonランキング1位で、約9,200円でした。
というわけで、このスタンドとHDDでこうなりました。
挿さっているのはこれまで使っていた2TB(1.1TB使用中)と、新たな4TBのHDD。
具体的なバックアップ方法
まず初めて写真をバックアップするにあたって、超絶参考にさせて頂きました。
▶カメラマンがオススメする3つの写真バックアップ方法!【2017年更新】 | studio9
ほぼ上記記事を見て頂ければ問題ないのですが、今回はとりあえず自分がやったことをこのブログに残しておきたいと思います。
今回のバックアップ環境を図にしてみるとこんな感じになります。
たったこれだけ。超シンプル。
では実際の手順をカンタンにご紹介。
まず手持ちの2TBと、新しい4TBをHDDケースにセット。4TBのほうをexFATでフォーマット。
そしたら無料フォルダ同期ソフト「FreeFileSync」をダウンロード。Windows/Macで利用可。
▶FreeFileSync
このソフトで2台のHDDをミラーリングします。
では「FreeFileSync」の設定を。
この設定もコチラの記事を参考にさせて頂きました!
▶ファイル同期ソフトの決定版?FreeFileSyncの導入と使い方[Win,Mac対応] | studio9
自分の設定をかいつまんで説明すると、
以上になります。超シンプル設定。上記記事を見て頂ければわかると思いますが、設定も非常にカンタンでした。
やったことと言えば、設定画面で「ファイルの比較方法(差分の検出方法かな?)」を選び、同期方法を「ミラーリング同期」に設定したぐらい。
あとはコピー(ミラーリング)を実行すれば、バックアップ完了!
HDDからもう一つのHDDへデータをミラーリングするだけのバックアップです。シンプルというか原始的というか。
ちなみに1.1TBの写真データの初回バックアップには8時間かかりました。容量が多い場合は夜にスタートして朝まで放置が良さそうですね。
この無料ファイル同期ソフトが便利だと思ったのは、2回目以降のバックアップは差分バックアップだけで済む点。
なので2回目からはバックアップの時間が短くなります。無料のフォルダ同期ソフトとは思えない高性能さ。
実際に試してみたら、2回目のバックアップは1分半ぐらいで終わりましたw(もちろん所要時間はバックアップ容量によります)
2回目以降のバックアップを半自動化した
しかも面倒くさいバックアップ作業を半自動化できます。すごいよ「FreeFileSync」。
デスクトップのショートカットアイコンをダブルクリックすれば、上記のミラーリングバックアップが走る仕組み。
やり方は例によって参考にさせて頂きましたm(__)m
▶ファイル同期ソフトの決定版?FreeFileSyncの導入と使い方[Win,Mac対応] | studio9
ショートカットアイコンのダブルクリックが必要なので”半自動化”です。
しかしやり方によっては完全自動化も可能とのこと。ただ僕の場合は使っているのがノートPCと外付けHDDなので、スケジュール時に必ずしも外付けHDDに接続しているとは限らず、この完全自動化は一旦見送りました。
でもバックアップが面倒くさいと疎かになってしまうのが人間というか。なんとか完全自動化できるようにしようかな……。ラクに越したことないですし。
参考!
▶ファイルの同期を完全自動化するFreeFileSyncの設定方法[写真バックアップ] | studio9
この超シンプルなバックアップ方法のメリット・デメリット
メリットっぽいことから書きます。
- RAIDなど難しいことがわからない人でも簡単に構築できる(たぶん)
- トラブルが起きてもシンプルだから対応しやすい(たぶん)
- 今HDD1台で写真を保存している人(わりとこういう人多そう)は、2ベイHDDスタンドと新しいHDDを購入するだけでバックアップ環境が作れる安上がり
正直最初はRAID1でバックアップ環境を作ろうかと思ったんですけど、何だかんだ考えてこのやり方のほうがシンプルでいいかなと。
RAIDを組んだ経験もないし、というか自分の場合RAID1を組む必要性ある?みたいに思い、確実でシンプルでわかりやすいこのやり方に落ち着きましたw
次はデメリットっぽいことです。
- この2台のHDDが同時にトラブったら終わる
- PCが苦手な人は完全自動化がちょっと難しいかも?
- RAID1ではないので、トラブルが発生すると前回バックアップ時と差分データが消失する可能性あり
3つ目がちょっと大きめのデメリットかな?
RAID1であれば自動で常に同じデータを2台のHDDに保存しておくことができるので、前回バックアップ時との差分データ消失なんて起こりませんが、
今回の方法だと前回バックアップ時とのタイムラグができるため、差分データ消失が起こり得ます。
そんなわけで、できるならRAID1にしたほうがラクだし安全でしょうか。
まぁバックアップ環境がこれだけだと不安であれば、例えばここからNASを導入してこんな感じ⇓のバックアップ環境を作れば、なかなか堅牢になるかなと考えています。
ちょっと諸事情あって今回NASは見送りましたが、ゆくゆくはNASの導入も検討したいです。それを踏まえての今回の超シンプル構成でもある……。うん。
HDDってほんと突然壊れますもんね。写真がすべて消えちゃったら僕もしばらく消えそうなレベル。やろうやろうと思っていた写真のバックアップができたので、心置きなく年が越せそうです。
▼その後、大容量化とバックアップを兼ねてNASを導入しました!
▼iPhoneで撮影した写真を、PCのLightroom Classicに取り込んで一元管理する方法も。
▼NAS以外の写真管理の方法も。