BROMPTON P Lineのフェンダーを外してEタイプ化。P Lineはリアホイールの着脱が簡単でした

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フェンダーを外したBROMPTON P Line

BROMPTON P Lineのフェンダーを自分で外しました。外した理由は、軽量化と見た目のすっきり感です。

「フェンダーなんてネジをいくつか外すだけでしょ簡単じゃん」そんなふうに考えていた時期が僕にもありました。実際、難しくはなかったのですが、新しいパーツを2つ用意する必要があるのですね。意外でした。

またフェンダーを外すには、後輪の着脱作業も必要。フェンダーなんてネジさえ外せばスッと取れると思っていたので、これもちょっと意外でした。

ロードバイクとは異なり、BROMPTONの前後輪の着脱には工具が必要で、ちょっと難しそうだなぁと思っていたのですが……、やってみたら簡単でした。特にP Lineは後輪の着脱の際にチェーンテンショナーを外す必要がなくなったので、かなり簡単な作業になったと思います。

目次
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メイン自転車

カメラを背負って写真や動画を撮りながら、1〜4泊ぐらい宿泊する自転車旅が好み。1日の走行距離は約50〜120kmぐらい。

BROMPTON P LineをEタイプ・Eバージョン化

フェンダーを外した状態のことを「Eタイプ・Eバージョン」というみたいですけど、Eって何のEなんでしょうか。わかりません! 最初、電動化のことかと思いました(そんなわけない)。

それは置いといて、まずBefore。フェンダーを外す前の状態。

フェンダーを外す前のBROMPTON P Line

そしてAfter。フェンダーを外しました。すっきりしていい感じ。走行感も軽快になった気がします。

ついでに、物は試しとスタンドも外して軽量化してみましたが、やっぱりスタンドは便利だったのでまた取り付けるかもしれません。

フェンダーを外した後のBROMPTON P Line

必要な工具

  • 各アーレンキー
  • 8mmスパナ

8mmスパナは下記の「ケーブルフェンダーディスク」のナットを抑えるときだけ使いました。

またホイールの着脱に使うのは5mmアーレンキーです。これまで必要だった15mmスパナは使いませんでした。

買い足す必要があるアイテムその1

フェンダーを外すにあたって、別途必要なアイテム1つ目。アウターケーブルとタイヤの接触を防ぐ「ケーブルフェンダーディスク」です。

各社同じような機能のパーツを出していますが、僕が購入したのは「H&H Brompton Cable Shield」。左側のパーツです。

BROMPTONのEタイプ化に必要なケーブルフェンダーディスク
左側のパーツです!

のちほど作業工程で登場します。

H&H Brompton Cable Shield| loroshop.stores.jp

買い足したほうがいいアイテムその2

お座り & 折りたたんだ状態の安定感を増すアイテム「H&H E Type CNC FRONT HOOK Ver.2」。右側のパーツです。

BROMPTONに最初から付いているフックはフロントフェンダーと一体化しているので、フェンダーを外すと別途フックが必要になります。

BROMPTONのEタイプ化に必要なフック
右側のパーツです!別々に写真撮るの忘れてた!

またフェンダーを外すと、コロコロが1つ減るので、折りたたんだとき少し不安定になります。その不安定さも改善してくれる様子。

H&H E Type CNC FRONT HOOK Ver.2 | loroshop.stores.jp

「BROMPTON メンテナンスブック」で予習した

BROMPTON メンテナンスブック」を購入しました。P Lineについては書かれていませんが、それは承知の上で

追記

2023年12月26日に「BROMPTONメンテナンスブック改訂版」が発売されました。

目次を見ると、P LineとT Lineについても記載があるようです。

自転車の基本的な構造は変わっていないと思いますし、各種メンテナンスはもちろん、前後輪の外し方もしっかり記載されていて勉強になりました。

BROMPTONメンテナンスブック

BROMPTON P Lineの 「フロントフェンダー」を外した

簡単にですが、フロントフェンダーを外した手順を書いていきます。

まずフロントフェンダーを外すために、前輪を緩める作業から。完全に外す必要はないと思います。

これまでのBROMPTONではここのナットの着脱に15mmスパナを使ったようですが、P Lineでは5mmアーレンキーになっていました。緩めてツメ(シルバーのパーツ)を外せばOK。

BROMPTON P Lineの前輪を5mmアーレンキーで外す

反対側は一度ナットを完全に外して、フックを取り外します。

フックを取り外す

次に、このステーを固定しているボルトを外します。

ステーのボルトを外す

前ブレーキを固定しているこのボルトを外すと、フェンダーが取り外せるようになりました。

ただしココを外すと、ブレーキも外れます。再度固定する際に、ブレーキ調整が必要になるので、調整できる自信がない方はショップにお願いするほうがいいと思います。

前ブレーキを固定しているボルトを外す

フック側に、冒頭で紹介した別売りのフックを取り付け。

Eタイプ化用のフックを装着

P Lineのオーナーズマニュアルによると、前輪固定の締め付けトルクは7Nm。え?なんか弱くない?と思ったけど、オーナーズマニュアルに従って固定しました。

BROMPTON P Lineオーナーズマニュアル
オーナーズマニュアル
BROMPTON P Lineのトルク値
トルク値は7Nm

ちなみに、ちょっと強めに固定してみたところ前輪の回転が渋くなったので、やっぱり7Nmなんですね。

ちゃんと測って固定しました。

締め付けトルクを測る

これでフロントフェンダーは外せたはず!

新しいフックを取り付ける理由

実際にフェンダーを外してみると……、フックそっちにくっついてるの!? となること請け合い。(フックとフェンダーは分離すると思ってた)

なので別途フックが必要。

BROMPTONのフロントフェンダー
フックはフェンダーにくっついている

また前後のフェンダーを外したことで、折りたたんだときの姿勢が少し斜めになってしまいます。

この斜めになった不安定さをマシにするためも、Eタイプ・Eバージョン用フックが必要。

BROMPTONをEタイプ化したときの折りたたみ状態

アウターケーブルとタイヤの接触を防ぐ

フロントフェンダーがある状態だと、ハンドルを右に切っても、アウターケーブルとタイヤが接触することはありません。

フェンダーがケーブルガードの役割を果たしているんですね。

フロントフェンダーがケーブルガードになっている

フェンダーを外すと、ハンドルを右に切ったときに、アウターケーブルとタイヤが接触してしまいます。

このアウターケーブルとタイヤの接触を防ぐために、上述したアイテム「ケーブルフェンダーディスク」が必要。

フロントフォーク左側のこのあたりに、ボルトとナットで取り付けます。ナットを固定するために8mmスパナを使いました。

ケーブルフェンダーディスクを付ける

BROMPTON P Lineの「リアフェンダー」を外した

リアフェンダーを外すには、後輪も外す必要があります。

とりあえず作業しやすいように、BROMPTONを逆さまにしました。ハンドルまわりのシフターやライトなどが地面に干渉するかもしれないのでご注意ください。持っていればメンテナンススタンドを使うほうが良さそうです。

逆さまにしたBROMPTON P Line

P Line以外のBROMPTONは、一度チェーンテンショナーを外してから、後輪を外すという手順だったようです。しかしP Lineの場合、チェーンテンショナーを外す必要はありませんでした

まずギアをトップ(一番重いギア)に入れて、手でチェーンテンショナーからチェーンを外します。するとバネの力でチェーンテンショナーが後ろに倒れます。

後輪まわり
チェーンを外すと……
チェーンテンショナーからチェーンを外す
チェーンテンショナーが後ろに倒れます

次に後輪の空気を抜きます。BROMPTONはロードバイクのようにブレーキを開放することができないので、一度空気を抜かないと、タイヤがブレーキシューに引っかかってしまいます。

空気を抜いたら、前輪と同じようにこのボルトを5mmアーレンキーで緩めて……

後輪を5mmアーレンキーで緩める

チェーンに気をつけながら後ろに引っ張ると、後輪が外れました。

後輪を外した状態
BROMPTON P Lineの後輪は簡単に外せる

後輪の着脱、かなり簡単でした。P Lineを購入してから知った嬉しい設計です。

あとはフェンダーのステーを固定しているボルトを外します。

フェンダーのステーを固定しているボルトを外す

後ろブレーキに付いている、このナットとワッシャーを外します。

ブレーキを外す必要はないため、ブレーキ調整作業も発生しませんでした。

後ろブレーキ付近のナットを外す

最後に、折りたたんだときにシートポストを固定する「ロッキングブロック」を緩めます。すべて外す必要はありませんでした。

ある程度緩めたら、フェンダーがスッと抜けるようになるはず。

ロッキングブロックを緩める

フェンダー取れた!

リアフェンダーが取れた

あとは逆の手順で、後輪を装着します。

最初にギアをトップ(一番重いギア)にしたので、戻すときはスプロケットの一番小さなギアにチェーンをかけて、車軸をフレームの溝にはめます。

後輪をフレームにはめる

チェーンテンショナーにチェーンを引っ掛ければ完成です。

チェーンテンショナーにチェーンを引っ掛ける
BROMPTONのチェーンテンショナー

P Lineのオーナーズマニュアルによると、後輪も締め付けトルクは7Nmでした。

フェンダーを外しても、お座りはわりと安定する

フェンダーを外して、お座り状態に。

コロコロが1つなくなったわりには、安定しているように思います。ちょっと駐めたいときは、引き続きこのお座りで問題なさそう。

Eタイプ化したBROMPTONのお座り状態
Eタイプ化したBROMPTON P Lineをお座りにする

フェンダーを自分で外した理由。パンク修理とタイヤ交換はできるようになりたかった

ロードバイクのホイールは工具不要で簡単に外せますが、BROMPTONは工具が必要。

少し難しいのでショップに依頼しようかとも思いましたが、ホイールが外せないとパンク修理とタイヤ交換すらできないので、いい経験だと思って今回は自分で挑戦してみることにしました。一応この2つぐらいはできるようになっておきたい……(これ以上難しいメンテナンスやカスタマイズはショップにお願いしたい……)

BROMPTONのホイールが外せるようになった今、パンク修理とタイヤ交換は自分でできそうな気がします! ロードバイクのパンク修理とタイヤ交換は何度か経験があって、ほとんど似たような作業ですし!

もしホイールの取り外し方がわからない状態でパンクしたら、修理のためショップに持ち込まないといけないわけです。しかしパンクしているから乗っていけないため、輪行か車に載せるか(車持ってない)……いずれにせよちょっとめんどう。できれば家でパンク修理できるに越したことないです。

フェンダーを外したP Lineの重さは大体10kg切るぐらい

測り方も下手ですし正確性は保証できませんが、フェンダーを外すと大体10kgは切るようになりました。約9.87kgぐらいでしょうか。

ライト・スタンドなどを外した状態での重量です。

フェンダーを外したBROMPTON P Lineの重さ
9.89kg
フェンダーを外したBROMPTON P Lineの重さ
9.84kg

ちなみにフェンダーを外す前の重量は、ぎりぎり10kg切らないかなぁ〜ぐらいでした。

詳しくはこちらの記事をご覧ください。

まとめ:BROMPTON P Lineをより軽くするEタイプ・Eバージョン化

Eバージョン化したBROMPTON P Line

やはりP Lineを選んだ理由の1つに「軽さ」があるので、購入当初からフェンダーは外そうかなと考えていました。結果的に購入から約2ヶ月で外してしまいましたね。見た目もすっきりして好みです。

雨の日はまず走らないので、フェンダーはなくても大丈夫でしょう。雨上がりの日はアスファルトの水を跳ね上げて背中が汚れると思いますが……、まぁそういうものだと割り切って我慢します。これまでロードバイクはフェンダーなしで特に困らなかったのだから、BROMPTONもフェンダーなしで大丈夫なはず。

むしろ軽くなった利点を最大限活用していきたい!輪行したい!

H&H Brompton Cable Shield| loroshop.stores.jp

H&H E Type CNC FRONT HOOK Ver.2 | loroshop.stores.jp

フェンダーを外したBROMPTON P Line

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