家のだいたいの位置が公開されていて焦った話!
GPSでサイクリングのログが取れるWebサービス/アプリ「Strava」で自分のログを見てみると、家の位置をほぼ特定できるようなルートマップが公開されていました。マジか。非常に焦りまして、すぐにログを非公開にしました。あ〜変な汗出た。
でもこれって僕だけではなく、いろんな人が引っかかってる罠なのでは?という気がしたので、Stravaのログから家の位置を特定されないようにする方法についてまとめてみました。
Stravaは便利なサービスですから、うまく設定して上手に付き合っていきたいものです。
STRAVAって何?超簡単に説明。
ひとまず最初に「STRAVA」とは何かを超簡単に説明します。一応!
「Strava」はライド・ランニングなどのアクティビティをGPSで記録し、他のユーザーと共有できるアプリ。アクティビティログとSNSを合わせたような内容です。
Webサイト:Strava
App Store:Strava GPS ランニング&サイクリング – Strava, Inc.
Google Play:Strava GPS ランニング&サイクリング – Google Play の Android アプリ
基本的な使い方は、ライド・ランニング前にスマホアプリを起動して「記録」ボタンをタップするだけ。ルートや距離、タイムなどを計測してくれます。
主に自転車で、しかもガーミン製サイクルコンピュータを使っているのであればStravaと簡単に同期可能。ライド終了後にサイコン上で保存をクリックすると、自動的にStravaに転送されます。僕も「ガーミン Edge520J」を使ってこの方法でStravaに記録を残しています。
で、今回はこのStravaを使っているうちに、自宅のだいたいの位置がStravaに公開されていてビビったという話。
自分の不注意には違いないのですが、同じようなミスしちゃってる人も結構いるのでは?ということで、Stravaのプライバシー設定についてカンタンにまとめます。
設定から「プライバシー」まわりをいじる
スマホアプリもしくはPCの「設定」から「プライバシー」の項目をいじることで、ログの公開範囲などを限定できます。
スマホアプリの場合は、右下「もっと」内の設定からプライバシーに移動可能。
いくつかのプライバシー設定項目があります。
PCだとアイコンをクリックすると出てくる「設定」内の……、
「プライバシー」項目から色々と変更可能。
以下のようにいくつかの項目があるので、それぞれ簡単に説明します。
- 高度なプライバシー
- デフォルトで非公開
- グループアクティビティにおける高度なプライバシー
- リーダーボードに不参加
- Flybyを利用しない
- あなたの自宅、または仕事場をアクティビティ地図で非表示にする
高度なプライバシー
”高度な”なんて言ってるから難しいのかと思いきや、そんなことはありません。できることはON/OFFのどちらかを選ぶだけ。
ON/OFFの違いも明記されています。初期設定はOFF。
ONにすると、以下の設定が適用されます。
- ログアウト中のアスリートがご覧になれるあなたの名前は省略して表示されます。
- フォローするには事前承認が必要です。
- 非フォロワーに対しプロフィールページのアクティビティを非表示にする
つまり自分のアクティビティを見ることができるのは承認したフォロワーのみ、ということになりますね。
プライバシーを意識しつつも完全にクローズドにはせず、フォローされたり写真みたりもできるよ的な。ややこしいことを考えないとりあえずのプライバシー設定としては、ちょうどいいところかもしれません。
デフォルトで非公開(プライベートアクティビティ)
その名の通り、ONにするとログが非公開でStravaにアップロードされます。
Stravaの魅力は他ユーザーのライド記録が見られるところにありますが……、自分のログは自分だけが見れればいいという方は、この設定でいいかもしれませんね。
設定名なんですけど、スマホアプリでは「デフォルトで非公開」⇓、
PCサイトから見ると「プライベートアクティビティ」という設定名で表示されると思います。なぜ統一しないのだ。
非公開でアップロードしても、あとから手動で公開に切替えられます。
スマホアプリだとライド詳細画面の右上にある「編集」へと進み、次のページの右下にあるU字ロックみたいなボタンで公開/非公開を変更可能。
PCサイトの場合は「説明を追加」をクリックすると、
これまたU字ロックみたいなアイコンあるので、チェックを外せば公開状態になります。
グループアクティビティにおける高度なプライバシー
Stravaには趣味嗜好が合う人同士が所属できる「クラブ」というものがあります。
例えば荒川サイクリングロードをよく走る人が集まり、交流できる「荒サイ倶楽部」のような。
同じクラブに所属している人同士でライドに出かけると、「グループアクティビティ(グループライド)」として記録されるみたいです。……みたいです。すみません、クラブにもグループアクティビティにも参加したことないので断言できず。間違ってたらごめんなさい……。
この「グループアクティビティ」なるものの公開範囲を制限できるのが、この【グループアクティビティにおける高度なプライバシー】というわけ。みたい。です。
リーダーボードに不参加
Stravaでのライドログって、実は区間ごとに区切って記録されます。
そのように記録される理由は、区切ることで他人の区間ログを見て参考にしたり自分と比較したりできるから。例えばA地点〜B地点までというように短い区間に区切ることで、この区間をXさんは10分で、Yさんは15分で走った、なんてふうにログを見ることができます。
その区間ログを公開しないようにするのが「リーダーボードに不参加」の設定。
ONにすると……、区間ログが他人に見られなくなります。まぁそれだけですね、プライバシー設定としてはそれほど重要じゃないかも?
Flybyを利用しない
Flybyって何だよ?って人も結構いそうなので簡単に説明します。
同区間でのスピードやタイムを他人と比較できるのがFlybyです。比較するユーザーにチェックを入れると、ルート上をどのように・どれぐらいのスピードで移動したのかが一目瞭然。見ているだけでも面白いので一度ぜひ。
おそらくスマホアプリでは見れないので、PCから自分のログにアクセスしてみてください。
で、このFlybyを他人に公開しないのが「Flybyを利用しない」という設定というわけですね。
あなたの自宅、または仕事場をアクティビティ地図で非表示にする
なんか歯切れの悪い設定名ですが、家の位置を隠したいならここの設定が重要。
アクティビティマップ上で非表示にしたい住所をあらかじめ入力しておくと、そこの半径500m~1km以内は他ユーザーには非表示になります。
家の住所を入力しておけば、その周辺のログは他人に公開されない、ということですね。あらかじめ住所を入力しておくだけなので、方法としても手軽です。
スマホアプリにはこの「あなたの自宅、または仕事場をアクティビティ地図で非表示にする」の設定項目がないので、PCから設定しておきましょう。
スタート&ゴール地点を編集する方法
家の位置を隠したい場合は、これも覚えておいて損はないかも。
まず非公開でStrava上にログをアップロードします。その後PCからアクセスして、スタート&ゴール地点(自走の場合はスタート&ゴールが家付近になっているはず)のルートを編集するというもの。
やり方も簡単です。PCで自分のログにアクセスし、「切り取る」をクリック。
するとこんな画面に。
ここでスライダーを操作すると、スタートとゴールの位置を移動させることができます(ただし移動先はルート上に限る)。
家の前がスタート&ゴール地点になっていたとしても、移動させれば誤魔化せそうです。僕はコレちょくちょくやります。
2つだけ気をつけたいのは「この操作は元に戻せない」ことと、「移動先がルート上に限られるので距離がちょっと短くなる」こと。
まとめ
というわけでStravaのプライバシー設定まわり諸々でした。位置情報を扱うサービスだけに、慎重に設定しておきたいものです。
ログを他人に見られたくないなら、「高度なプライバシー」や「デフォルトで非公開(プライベートアクティビティ)」が良さそうです。
家の位置を隠すなら、「あなたの自宅、または仕事場をアクティビティ地図で非表示にする」であらかじめ家周辺を非表示にしておくのが簡単でラクな方法でしょうか。
自分のログがどのように公開されているのか、一度見直してみては?
Webサイト:Strava
App Store:Strava GPS ランニング&サイクリング – Strava, Inc.
Google Play:Strava GPS ランニング&サイクリング – Google Play の Android アプリ
Stravaへのアップロードはサイコン経由が便利だったという話。