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鍋割山に「鍋焼きうどん」を食べに行く話【登山】
想像してください。
木々の葉はその役目を終えて枯れ落ち、山では時おり雪が降り積もる3月。冷気をまとう風に身を包まれながら、標高1,273mの山頂で食べるあつあつの「鍋焼きうどん」を…。下山して温泉で疲れを癒やす1日を…。
鍋割山に行こう!
▼登って鍋焼きうどん食べた様子を収めた動画です。気が向いたら見てみてください。
鍋割山の場所
鍋割山は、神奈川県秦野市の丹沢山地南部に位置する標高1,273mの山。
頂上の「鍋割山荘」で注文できる鍋焼きうどんが有名です。繁忙期は売り切れるのも早いみたいなので、なるべく早めに行くのが良さそう!
鍋割山に鍋焼きうどんを食べに行く
というわけで、小田急電鉄小田原線「渋沢駅」にやって来ました。
目の前に山が見える駅…良い…!
この渋沢駅北口から「渋02 大倉」行きのバスに乗り、約15分ほど揺られると登山口の「大倉バス停」に到着します。
ここが登山口の「大倉バス停」。
位置的には「秦野戸川公園」の前でもあります。
時刻は朝7時ごろ。鍋割山は標高1,273mなので、頂上の鍋割山荘がオープンする11時ごろ(土日祝は10時)には到着するかな、といった感じ。
ストレッチを終え、登り始めます。
今回のコースはこんな感じ。「秦野市観光協会-表丹沢登山ガイド:鍋割山への道」内の【コース1】をなぞりました。
大倉
↓
(西山林道)
↓
二俣
↓
後沢乗越
↓
鍋割山
今日は頂上で鍋焼きうどん食べたら、下山して温泉に入って帰宅するプラン。最高の一日が始まる…!
鍋割山に入ると、さっそく鍋割山荘の張り紙を発見。
鍋割山荘の定休日や営業時間など、詳しくは鍋割山荘の公式サイトを見てほしいのですが(いろいろ大事なことが書いてあるので行く前に絶対見たほうがいい)、なかでも大事なのはこれです。
鍋焼きうどんは13時前に売り切れる可能性があります
特に繁忙期の11月は、1時間待ちの行列もできるとか。混み合う時期は午後に登頂すると売り切れている可能性大とのことなので、鍋焼きうどんを食べたい人は何とか頑張って時期をずらすか平日に行か、などの対策を練ったほうが良さそうです…!
幸いにも、この日は3月の平日。
見たところ登山者も少なめで、というか前後に誰も見当たらず一人ぼっち状態。一人で山に身を委ねる静かで贅沢な時間。鍋焼きうどんにも無事にありつけそうです。
しかもこの日は天気予報どおりの快晴で、3月にしてはやや熱いぐらい。ジャケットを1枚脱いで歩を進めます。
鍋割山荘に水を運ぶボランティアがある
鍋割山荘には水場がないため、誰かが水を背負って山荘まで運ぶ必要があります。
誰が運ぶの?登山者に登るついでに運んでもらったらいいんじゃない?とでもなったのでしょうか、道中には登山者がボランティアで運ぶ水が置いてあります。
体力のあるヤツは登るついでに水持ってきてくれ!ということですね。うまいやり方。
2Lあるいは4Lクラスの酒用ペットボトルが置いてあり、単純に2〜4kgの重量がありますが(500mlのペットボトルとかはない!)、余裕があったら持っていくのも良さそうです。
とりあえず2Lのペットボトルを持っていきます!
この水運びクエスト受注場所から鍋割山荘までは、おそらく2.5kmほど。
しかも道が険しくなるのはココからです。無理せず、気を引き締めて登るのです…!
冬の時期だと登山道を囲む木々の葉が落ちているため、傾斜がキツい場所からも富士山が見えるそうです。キツいときは顔を上げて周りを見渡してみるといいかも。
写真や動画を撮りながらゆっくり歩いているので、一度追い抜いたはずの老夫婦に追いつかれてしまい、「ここからいい富士山が見えるな!夏は葉が生い茂って見えん!」などなど教えていただきましたw
鍋割山荘に着いた
11時ごろ、頂上の鍋割山荘に到着。
さっそく鍋焼きうどん。
3月の山頂で食べる、あつあつの鍋焼きうどんです。このくらいの時期が一番うまいかもしれない…!
ほうれん草、かぼちゃの天ぷら、しめじ、ネギ、油揚げ、半熟卵など具だくさん。
目の前は富士山。眺望が開けている山頂です。
秦野市のほうも見晴らしがいい。
やっぱりコーヒーも忘れずに。
ここ3日ほど天気が良かったためか、雪はほとんど溶けていました。
鍋割山荘のTwitterアカウントによると4日前には20cmの積雪があったそうなので、一応軽アイゼンを持っていきましたが、使わずに済みましたね。
念のため、登る前に鍋割山荘の公式サイトやTwitterをチェックしておくといいかもしれません。
よき山行でした…。下山して温泉! 最高!!
温泉はこのあたり
一応、温泉の場所もかんたんに書いておきます。温泉、すごく大事なので。
僕は鍋割山を登ってきたルートで下山して、渋沢駅までバスで戻り、スーパー銭湯「湯花楽」に行きました。渋沢駅から徒歩15分と、ちょっと歩くのですが…、ここが一番近かったので…。
小田急小田原線「東海大学前駅」まで行けば、徒歩8分で「秦野天然温泉 さざんか」がありますし……
小田急小田原線「鶴岡温泉駅」まで行けば、徒歩5分の場所に「弘法の里湯」があります。
ここは丹沢から帰ってきた登山者にも人気の温泉みたいですね。(ここに行こうと思っていたけど、2020年3月はコロナの影響で臨時休館してた…)
アクセスしやすい温泉を見つけてください。
まとめ:鍋割山で鍋焼きうどんを食べるなら、早めの登頂が良さそう
繰り返しになってしまいますが、鍋割山荘の公式サイトにも書いてある通り、鍋焼きうどんは時期や登頂時刻によっては売り切れの可能性もあるのでお早めに。
今回のウェア、装備など
3月の暖かい日だったので結果的に快適な登山が楽しめました。でも登る前は気温感がわからなかったところもあったので、頂上で着る防寒具など念のためにウェアは多めに持参。
インナー上は、モンベル「長袖ジオライン M.W.」と「長袖スーパーメリノウール L.W」をいちおう重ね着。インナー下も、モンベルの「ジオライン L.W. タイツ」でした。登りが険しくなったあたりで汗かきましたが、おおむね快適でした。
山に重いカメラを持っていきたい人は、Peak Designの「キャプチャー」が便利だと思います。
ザックのショルダーベルトにカメラを固定するグッズ。以前から使っていて、今回もやっぱり活躍してくれました。
(Raphaのウェアで登山するヤツ……)
僕が使っているのは「キャプチャープロ」なのですが、現在は製品リニューアルで「プロ」はなくなり、「キャプチャー」1製品展開のようです。
ストラップを首にかけるよりラクですし、着脱もスムーズでいい感じ。
キャノンのEOS 70Dと「EF24-105mm F4L IS II USM」レンズを持っていったので、それなりに重量はあるのですが、Peak Design「キャプチャー」でしっかり支えることができました。
- カメラ:Canon EOS 70D
- レンズ:EF24-105mm F4L IS II USM(レビュー記事)
ウェアと装備はこんな感じ。
準備が整ったら、鍋焼きうどんを食べに行くのです…!