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【立山】立山黒部アルペンルートで2,450mまで行ってきた! 雄山の山頂までアクセス良く、手軽に絶景が見渡せます【紅葉】
森林限界を超えると景色が一変する……。
まだまだ登山初心者な僕が初めてのアルプスに選んだのは、「立山連峰」でした。
というわけで、紅葉色づく立山めちゃくちゃ素晴らしかった控えめに言って最高ー!!という記事ですはい。もうホント行って良かった…!
タイトルにも書いたとおり立山連峰アルペンルートで一気に攻めることができるうえ、雄山山頂までの道のりもわりと手軽。できるだけ簡単なアルプスに登りたい!手軽に3,000m超えに立ちたい!というアルプス初心者の人にとって「立山」は有力候補になりそうですよ。
登らなくても室堂で下りるだけで絶景ですけどね!
目次
立山とは
もはや有名すぎて説明不要かもしれませんが、一応簡単に。
立山は北アルプスの北部、富山県にある雄山(おやま:3003m)・大汝山(おおなんじやま:3015m)・富士ノ折立(ふじのおりたて:2999m)3つの山の総称。
立山という単独峰はなく、この3つの山の総称なんですね、これはちゃんと調べるまで知らなかった。
場所はこのあたり。
富山側もしくは長野側から立山黒部アルペンルートを使って登山口である室堂(むろどう)2450mまでワープできるので、非常に登りやすいです。室堂から雄山山頂までは徒歩で2時間ほどですかね。
今回のルート〜立山黒部アルペンルートを使って室堂へ
僕が利用したルートも簡単にご紹介します。今回は長野側から登りました。
まず信濃大町駅というところで前泊。ここにはもう立山に行く人しか泊まらないんじゃないかと思える田舎の街です(信濃大町の人すみません)。竹乃家という宿で一泊。和室で、部屋に山の名前が付けてある演出がニクイ…!
大浴場もあって21時頃には気持ちよく就寝。ちなみに近所にスーパーがあるので、翌日の朝食・昼食(カップラーメンとかね)を調達できます。
次の日は信濃大町駅から始発のバスに揺られて40分ほどで、立山黒部アルペンルートの長野側の始発駅となる扇沢駅に。
・バスの時刻表はコチラ。時期によって始発ダイヤがちょっと変わるのでご注意を。
扇沢駅で立山黒部アルペンルートの切符を購入します。
立山黒部アルペンルートを使うと長野側から富山側まで通り抜けることができますが、今回は雄山山頂まで行って引き返してくる予定だったので、扇沢から室堂までの往復切符を購入。大人9,050円でございました。
雨だけどね!
僕「室堂まで大人1枚お願いします」
切符売り場のお姉さん「本日、室堂はガスで視界がほとんどありませんが、よろしいですか?」
僕「お、え……(いやちょっと躊躇したけど引き返すなんて選択肢はありえない…)はい、大丈夫です」
天気予報も見ていたから分かってたけど、今日は天気悪いんですよね……。でもここまで来てやっぱり帰ります、なんて個人的にはありえない。
もしこれが登山道だったら引き返したかもですが、バスやケーブルカーで乗り継ぐ立山黒部アルペンルートですから安全面は心配ないでしょう。とりあえず室堂まで行って天気見て、そこで次どうするか決めることにしました。(そしてこの判断が功を奏す……!)
そんなわけで、まずはトロリーバスで扇沢から黒部ダムへ!
パラパラと雨が降り、ガスが出たりちょっとマシになったりの繰り返し。不安定な天気です。
そんな天気でも黒部ダムの風物詩、観光放水はやってましたよ。この天気の悪さゆえに放水で虹ができることはないですけど、迫力はさすが。
この黒部ダムを歩いて通過すると、次は黒部ダム→黒部平までケーブルカー。通過中はトンネルの中なので景色はありません!
黒部平→大観望まではロープウェイ。ここは本来なら絶景の紅葉が楽しめるはずなんですが、そうご想像通りガス!そして窓にうっすら反射している車内。
大観望→室堂までは再びトロリーバス。
通過中はトンネルなので景色はありませんが、車内ではトロリーバスの起源や室堂の歴史についてのビデオが流れているので退屈しません。トロリーバスって実は電車の仲間なんだよ、とかね。
そうしてサクサク乗り継ぎ、目的地の室堂ターミナルに到着。ココがめっちゃ綺麗で驚きます。売店や軽食もしっかり用意されていますし、「ホテル立山」が隣接しているせいか建物自体が綺麗。ちなみにトイレもチップ不要なうえに綺麗でした。めちゃくちゃ快適……!
最初のバスからココまで全て始発で来たので、休憩室でちょっと一息。ふー。
で、外はどうなっていることやら、と思って出てみると……おおおおぉぉおおおお!!
まだ雲がかかっているものの、青空が見える天気に。そしてココまで登って初めて見える森林限界超えならではの風景!
写真ではこういう景色を散々見ていましたが、実際に自分の目で見るのは初めて。ヤバイ。凄すぎて顔がニヤついてる。1人で来てるのに。
さすがの標高というか眼下に黒部ダムを誇る山というか、湧水が飲めます。雄山に行くならコレを水筒に入れていくのもアリ。名水百選にも選ばれているそうで。
さっきから室堂ターミナルを出たところで写真撮りまくってて一歩も前に進めていません。
が、そうも言ってられないので、どこかに進みましょう。う〜ん。やっぱりミクリガ池に寄ってから雄山に行くかな。
山岳風景の中にポツンとある池はどうしてこんなにも美しいのか問題。
水綺麗。
今回は行きませんでしたが、ミクリガ池のほど近くには「みくりが池温泉」があります。日本最高所の温泉宿なんだとか。
ミクリガ池を堪能したので、雄山に向かうルートに修正。ガーッと登っていきます。雄山はこっち。
道はゴツゴツした石が目立つものの、ある程度舗装されています。また一本道なので迷うことはほぼありません。
とは言え登山道であることには代わりないので、シューズや荷物はキチンとしたものを。室堂までならサンダルでも来れますが、ここから先に進むなら装備を整えましょう。「ひのきのぼう」装備では苦戦します!
晴れてきたぜ……!!
ナナカマドなどの高山植物も。
最終的には、頂上に見えるあの建物を目指すわけですが、
その前に中継地点的にあるのが、「一の越山荘」。この辺まで来て振り返ればもう格別。さっきのミクリガ池があんなところに……!
そして今登ってきた道の反対側にあたる景色も格別。というかもうこの辺は、天気さえよければ何をどうしようと絶景しかありません……!
始発で来たゆえに朝飯を食べたのも早く、つまりお腹がすきました。
とりあえずここでカップラーメンをいただくます。
と言うかですね、最初はここ「一の越山荘」が山頂だと思っていました。遠目に見るとそんな風に見えたんですよね。登山道が続いているのはココまでだし、ここがゴールだろうと。
しかし実際に着いてみると、おやおやおや……、そんな岩場を登って何しているんですか皆さん!?!?
もうちょっと先があったわ。
雄山山頂に行くには、この岩場を登っていかなければなりません。念のために持ってきていた手袋をはめて登りはじめます。
振り返ると、さっきまでいた「一の越山荘」があんなところに……!あと尾根が美しい。
本当の山頂はあそこ。本当の山頂って…。バラモスがラスボスだと思ってたらゾーマがいたわマジか、みたいな気持ちです(?)
そしてすでに雲ひとつない快晴。
というわけで、雄山山頂に到達です……!
雄山の山頂へ
はい、もう周囲の景色は圧倒的です。
厳密には「雄山神社」がほんのちょっとだけ上にあり、そこが雄山山頂(3003m)になります。雄山神社では、時期によってはご祈祷が行われることでも有名。僕が行ったときは、もう今年のご祈祷は終了していたっぽい感じでしたが……。
この神社を登って3003m、真の雄山山頂へ!
まとめ
立山雄山は立山黒部アルペンルートのおかげでアクセスが良く、手軽に3000m超えの山に立てます。
今回は秋山でしたが、ほかの季節に行くとまったく違う景色が見れるのも想像に難くなく、何度も訪れたいところと言えます。もはや折に触れて来たい。
雄山や大汝山、富士ノ折立などに登らなくても、室堂ターミナルから出るだけで圧倒的な自然を満喫できるのも魅力。写真よりも実物はもっと凄いです。なんかもうスケール感の概念が壊れるというか、大きさの法則が乱れる!少し登るだけで、山道を歩く人が極小に見えます。
これだけアクセスが良いのですし、行けるときに行っておかないとモッタイナイ。買いたいときが買い時と言われるように、行きたいときが行き時ですよ!!
では。
今回のルートまとめ
信濃大町駅からバス
↓
立山黒部アルペンルート、扇沢駅
↓
室堂
↓
ミクリガ池に寄り道
↓
雄山、一の越山荘
↓
雄山山頂(雄山神社)