今一番欲しいものは「ローラー台」です。
最近実走が減っているのですがやっぱり走りたいので、ローラー台を検討し始めました(ほんとは外に出たい)。ちなみにロードバイクを初めて1年ちょっとの僕、ローラー台にはまだ一度も乗ったことがありません。1秒たりともです。
でもすごく良さそうですね〜。Zwiftも楽しそうですし。
というわけで、ここ一週間ほど一心不乱にローラー台・スマートトレーナーについて調べていたので、自分のメモとして、これからローラー台を検討する方への参考にとして思いまとめました。ほんとローラー欲しい。
(※余談ですがアイキャッチ画像に入れた「Bicycle rollers」、英語が合っているのか一抹の不安あり(どうでもいい))
※追記
迷いに迷った結果、スマートトレーナー「Tacx Neo Smart」を購入しました。レビュー記事です。
ローラー台の種類について
まず、ローラー台は主に4種類あると。
- 3本ローラー
- リムドライブ式
- タイヤドライブ式
- ダイレクトドライブ式
もうすこし大別すると、以下のの2つに分類できるようですが……、
- 3本ローラー
- 固定ローラー(リムドライブ式・タイヤドライブ式・ダイレクトドライブ式)
固定ローラーと一言で言っても違いが大きいようだったので、ここでは上記の4種類で扱いたいと思いました。
あとZwiftをやりたいので、対応の有無などにも言及しています。
Zwfitとは、ローラーとPC・スマホを接続して仮想空間を走ることができるバーチャルライドゲームのこと。詳しくは以下の記事でまとめました。
それでは4種類それぞれの特徴などを簡単にまとめ!
後述しますが、個人的な事情でダイレクトドライブ式一択だなぁ〜と思っております……。
3本ローラー
ローラーと聞いてまず思い浮かべたのが、「3本ローラー」でした。
一番原始的?な仕組みのローラーですよね。ハムスターみたく、回転するローラーの上を走るタイプ。
メリット
- 実走感がある
- ペダリング、フォームの改善が望める
- ものによっては負荷調整も可能
- 比較的安価なものが多め
3本ローラーだけは、後述するローラーと違って後輪が固定されていません。なので、実走感が一番あるようです。
シンプルなローラーには負荷機能がないため、バイクのギアを重くして負荷をかける模様。
一方で自動負荷調整機能がある高機能3本ローラーもあるようです。「自動負荷調整機能」とはZwiftの上り坂に合わせて自動的に負荷をかけてくれる機能のこと。
例えばエリートの「ARION DIGITAL Smart B+」というのが自動負荷調整付きモデル。Zwiftでもコース内の傾斜に合わせて自動で負荷がかかるみたいです。すごい。
個人的には騒音を気にしなくていいなら、高性能3本ローラーが面白そうだなと。
デメリット
- 落車することがある
- 騒音が大きい
- Zwiftにはパワーメーター等が別途必要
3本ローラーは、要するにハムスターの回し車のように地面が動く構造なので、落車することがります。初心者は漕ぎ出しすら結構難しいみたいですね。
またYouTubeの動画をいろいろ見たのですが、やっぱり音が大きいですね。マンションやアパートで利用するのは厳しいのでは……。
また3本ローラーでZwiftを利用するには、別途パワーメーターが必要。Zwiftはこのパワー値を利用してバーチャルライドを行うとのこと。
パワーメーターの代わりにスピードセンサーでも代用できるみたいですが、その場合は”推定パワー”になってしまい、誤差が出る場合がある模様。誤差が大きく出てしまうと、アバターが速すぎたり遅すぎたりしてゲームの面白みが半減しちゃうわけですね。
スピードセンサーはANT+対応であれば、サイコン付属のものを流用可能。例えば僕が使っているガーミン520Jというサイコンに付属していたスピードセンサーは、そのままZwiftに使えるようでした。
ただパワーメーターのほうがパワー値が正確ですし、実走でも使えるので、買っちゃったほうが面白いかもですね。
3本ローラーでZwiftするにはこのようなメーターが必要ですが、例えば後述するダイレクトドライブ式では本体に各種メーター機能が備わっているため、別途メーターを揃える必要はないとのこと(環境によっては必要)。
レビュー動画(YouTubeより)
MINOURAの3本ローラー「MOZ-ROLLER」のレビュー動画。音の参考になります。
リムドライブ式
リムドライブ式は後輪を固定して、後輪ホイールの「リム」とローラーを接触させることで負荷をかける仕組み。
こうやってリムを左右から挟むみたいです。
3本ローラーと違って後輪が固定されるので、落車する心配がありません。
負荷調整は、ローラー本体から手元にケーブルで伸ばしたリモコンで調整可能なモデルが多い模様。
メリット
- 後輪が固定されているので落車しない
- 3本ローラーよりは騒音が小さい(けど大きいと思う)
後輪が固定されている構造的に、絶対落車しない安心感があります。座って漕ぐだけでいいので、ジムに置いてあるエアロバイクのような感覚でしょうか。それゆえに、実走感は3本ローラーのほうがありそうですね。
あと気になるのは騒音。3本ローラーよりは控えめみたいですが、やはり大きめかも。
デメリット
- リムに負荷をかけているので、リムが消耗する。できればローラー用のホイール&タイヤを用意したい
- やっぱり騒音はそこそこありそう
- Zwiftが楽しくなる「自動負荷調整」搭載モデルは少ない
- Zwift利用には別途パワーメーター等が必要
ホイールのリムが消耗するので、ローラー用のお手頃なホイールを別途用意したほうが良さそうです。高いホイールのリムが消耗してしまったらツラくないですか……?
また騒音もそこそこ気になる印象でしょうか。集合住宅で使用して、ご近所さんに迷惑をかけないか気になります……。
「自動負荷調整」搭載モデルが少ない(というか存在しない?)模様。自動負荷調整機能がなくてもZwiftはできますが、あったほうが楽しいだろうなと思います。
レビュー動画(YouTubeより)
音の確認などに視聴しました。やっぱりどうしても騒音はそこそこといった印象……。
タイヤドライブ式
タイヤドライブ式とは後輪を固定し、タイヤとローラーを接触させることで負荷をかけるタイプ。
リムドライブ式はリムとローラーを接触させて負荷をかけていましたが、こちらはタイヤとローラーを接触させて負荷をかけるところが異なります。
各メーカーからたくさんの種類が発売されていますね。性能もピンキリみたいな印象です。シンプルで安いやつもあるし、かなり高機能なタイプもある。
高機能なタイプには、Zwift等と連携できる各種センサーがあらかじめ内蔵されているため、「スマートトレーナー」と呼ばることもあるみたいです。
ちなみにスマートは”賢い”の意味のスマート。痩せるからスマートではないぞ。。。
メリット
- 後輪が固定されているので落車しない
- Zwift向きの自動負荷調整付きモデルあり
- Zwift向きの各種センサー内蔵モデルあり
- 比較的安価なモデルもあり
タイヤドライブ式では、ローラー本体からケーブルで手元まで伸ばしたリモコンで負荷調整できるものが多い模様。
このミノウラの「LiveRide LR341」など、本体からハンドルに伸びるケーブルがあるのがわかります。
高機能モデルでは手元の負荷リモコンではなく、Zwiftコースの勾配に合わせる自動負荷調整機能が付いているようです。
例えばエリートの「RAMPA(ランパ)」は、10%の勾配に対応して自動負荷調整が利くのこと。またスピード・ケイデンス・パワーを本体からZwift(PCやタブレット)に直接送信できるため、別途センサー類は不要。Zwiftするならこれが楽しそうですね。
デメリット
- タイヤの消耗が激しい
- できればローラー用のホイール&タイヤが必要
- 騒音はそこそこ大きめ
後輪タイヤにローラー本体を接触させて負荷をかけているため、タイヤのすり減りが早いとのこと。なので実走用とは別に、ローラー用の後輪タイヤ&ホイールを用意したほうがいいみたいです。
あと騒音ですが……、機種によっては音がかなり気になりました。3本ローラーよりは静かな印象ですが、それでもマンションやアパートではちょっと厳しいそうな予感。
レビュー動画(YouTubeより)
音に関しては動画を見るのが良いと思いますので、参考になったものを貼っておきます。
シクロワイアードさんが動画をたくさん公開していました。ありがたい。
▼こちらはWahoo社のタイヤドライブ式ローラー「 KICKR SNAP」。
▼こちらはTacx社の「Booster」。
▼これが先ほど紹介したELITE社の「RAMPA(ランパ)」。
ダイレクトドライブ式
ダイレクトドライブ式は後輪を外し、ロードバイクのチェーンをローラー本体のスプロケットに直接固定する仕組み。
Zwift等と連携するための各種センサー内蔵モデルが多いため、「スマートトレーナー」と言えるタイプがほとんどみたいです。
メリット
- 静音性が高い
- タイヤ、ホイールの消耗が無い
- 自動負荷調整機能付きのモデルがほとんど
- パワー計測の精度が高い(Zwift時に有効)
- パワーメーター等の各種センサー内蔵なので別途購入不要
動画を見たところ、静音性はピカイチ。これならマンション・アパートでもわりと気兼ねなく使えそうです。(もちろん深夜などは流石に厳しそうだけど)
また構造上、タイヤ&ホイールは一切消耗しません。気がラクで良いですね。
Zwift時の各種センサー内蔵モデルが多いため、すぐにZwiftを始められるのも良さそう。あとはZwiftアプリをインストールしたPC・タブレット・スマホを用意するだけでしょう。
デメリット
- お値段が高い!
3本ローラー・リムドライブ式・タイヤドライブ式よりも価格が高いですね。
初めて価格を見たとき、予想よりも1ケタ高くてビビりました。予算は10万〜20万円程度でしょうか。
レビュー動画(YouTubeより)
実はこの記事を書いた後日、思い切ってTacx社の「Neo Smart」を購入しました!
動作音の動画を撮影したので、よければご覧ください。わりと静かかなと思います。集合住宅に住んでいますが、特に気兼ねなく漕ぐことができています。
Tacx社「Neo Smart」のレビュー記事も書きました。
またシクロワイアードさんの「Neo Smart」の動作音チェック動画も置いておきます。
動画を見ていただければわかりますが、「負荷を上げても呼吸音のほうが大きいほど」と言及されています。それほど静音性が高いと言えるでしょう。
こちらTacx「Neo Smart」とその下位モデル「Flux」、そしてWahoo「KICKR2」、3種類の騒音比較動画。英語ですが騒音を聴くだけならわかりやすいです。
個人的な感想では、「Neo Smart」が一番静かな気がしました。
「KICKR2」 > 「Flux」 > 「Neo Smart」
こちらエリートの「VOLANO」⇓
エリートの「Direto」も人気みたいですね⇓
各ローラーの特徴まとめ表
- 3本ローラー
- リムドライブ式
- タイヤドライブ式
- ダイレクトドライブ式
というわけで、この4種類のローラーの特徴を簡単にまとめました。こんな感じでしょうか。
3本ローラー | リムドライブ式 | タイヤドライブ式 | ダイレクトドライブ式 | |
---|---|---|---|---|
静音性 | うるさい | ややうるさい | ややうるさい | おそらく最も静か |
自動負荷調整機能の有無 | 高機能モデルなら搭載 | 無いモデルが多い | 高機能モデルなら搭載 | 基本的に標準装備 |
Zwiftへの対応 | 各種センサーが別途必要なことが多い | 各種センサーが別途必要なことが多い | 高級モデルなら対応しやすい | 非常に対応しやすい |
価格 | 比較的安価 (1万〜8万ほど) | およそ3万前後 | 3万〜7万ほど | 高い (10〜20万ほど) |
Zwiftをするならどれがいい?
Zwiftをしたいなら、ダイレクトドライブ式を選ぶのでラクで良いのかな?と思います。いわゆるスマートトレーナーと言われるタイプですね。
※追記
この記事を書いた後日、スマートトレーナーの「Tacx Neo Smart」を購入しました。Zwiftもしっかり楽しめています。高額なのでかなり迷いましたが、買ってよかったです。満足度は非常に高いですね。
ローラーのほかに必要なもの
ローラーだけではまだ足りない……だと……!
一緒に買っておくとローラーが捗るアイテムがいくつかあるようです。
- 扇風機
- ローラーの下に敷く振動・音を抑えるマット
- フレームを汗から守るカバー
家の中で漕いでも無風で汗だくになるため、前方から扇風機で風を送ったほうがいい模様。まぁ扇風機は家にあるので大丈夫ですかね。風力が弱いと暑くてヤバイですが。
マットは振動と音をできるだけ抑えたい人にとって必須っぽいですね。うちもマット必須です。
例えばこちらはTacxのトレーニングマット。
それと汗が滴り落ちてくるので、トップチューブを守るためのカバーが必要です。
専用の汗カバーも用意されています。まぁこれはタオルでも代用可能です。
ローラー全般を販売しているメーカー
最後に、ローラーについて調べていく中でこの辺りが主だったメーカーかな〜と思ったところを列挙しておきます。
ローラーを探している人がググって調べる用ですw
- MINOURA(ミノウラ)
- ELITE(エリート)
- Wahoo(ワフー)
- Tacx(タックス)
- CycleOps(サイクルオプス)
どのローラーを買うか? 個人的な感想
冒頭でチラッと書いたのですが、やっぱり住宅事情的に静音性が大事だと思っています。YouTubeでいろいろな動画を見ましたが、ダイレクトドライブ式が一番静かですね。
ただ高いんですよねぇ……。ダイレクトドライブ式のTacx「Neo Smart」が良さ気だと思っていますが値段もうどうなってんの。
しかしこんな名言もあるんだよなぁ……。
「悩む理由が値段なら買え、買う理由が値段ならやめておけ」
「欲しいときが買い時」
Neo Smartは機能も静音性も素晴らしいけど、値段だけがネック。今ローラーめちゃくちゃ欲しい。うーむ……。
※追記
迷いに迷った結果、スマートトレーナー「Tacx Neo Smart」を買いました。こちらはレビュー記事です。
ただし、僕が購入した「Tacx Neo Smart」はすでに販売終了となりました。
現時点で販売されているTacxのダイレクトドライブ式スマートトレーナーは、以下の4モデルとなります。
Tacx NEO 2T Smart – 第2世代のアプデ版
Tacx NEO 2 Smartの登場から約1年で、アップデート版となる「Tacx NEO 2T Smart」が登場しました。前モデルまでは後輪がスリップするような現象が起きると言われていたのですが、この現象に対応したアップデート。
2022年時点では、こちらの「Tacx NEO 2T Smart」が販売中。新品を購入したい場合は、これになるでしょう。
Tacx FLUX S Smart – ベーシックモデル
また「Tacx Neo Smart」の機能と価格を抑えたベーシックモデルとして、「Tacx FLUX S Smart」というラインナップも展開されています。こちらは現時点でも販売中。
Tacx FLUX 2 Smart – ベーシックモデルの後継機
そしてTacx FLUX S Smartの後継機として、「Tacx FLUX 2 Smart」も販売中。静音性やパワー計測の正確性を高めたモデルという位置付けです。
Tacx NEO Bike Smart – スマートバイク
自転車界隈のローラーといえば、自分の自転車を取り付けて使うものでした。しかしこちらは、これ1台で完結するスマートバイク。要するに全部入りなので、価格も一番高額です。