ホームセンターで販売している2×4材というメジャーな木材を使って、バイクタワーを作りました。いわゆるDIYってやつです。
とても簡単にできたので、やり方を紹介。価格も控えめですし、空間上部のデッドスペースを有効活用できて良さ気かも。
まず2×4材バイクタワーの完成形をどうぞ
最終的にはこの状態を目指します。2×4材で天井と床を突っ張るだけの、よく見るDIY。
そこにミノウラのバイクハンガーをネジ止めしただけです。
人生初のDIYだったのですが、めちゃくちゃ簡単でした。これならたぶん誰でも出来るはず。絶望的に不器用じゃない限り…。
2×4材バイクタワーの作り方
2×4材はホームセンターで600円ほど。大きなホームセンターでは30円ぐらいで木材カットを受け付けているので、ぜひお願いしましょう。プロが大型の電動ノコギリで切ってくれます。自分で切るのは面倒くさいからね…。
さらに軽トラの無料貸し出しを行っているホームセンターも多いです。僕は軽トラを借りて家まで持って帰りました。ほかにも棚とか作ったから木材が多いけど、当記事のバイクハンガーを作る場合は2×4材1本でOK。
次に準備するのが、2×4材を突っ張るための「アジャスター」。
今回はLABRICO(ラブリコ)の「2×4アジャスター」を調達。Amazonで約890円/個でした。アジャスターは他にもいろいろなメーカーが出しているので、一応、記事の最後で主なアジャスターを紹介します。
中身は1個入り。
アジャスターと簡単な取説が入っていました。
まずこのアジャスターを使う場合は、2×4材を天井の高さから95mm短くカットします。これがアジャスター分の隙間というわけですね。
また天井の強度もしっかり確認しておきましょう。あまり弱い天井だと、突っ張ったときに天井を壊す恐れがあります……。梁のある場所に設定するのが良いです。
そしてこちらが床側になるアジャスター。
床と接する面には、キズ防止&滑り止めが付いています。ゴムのような感触で、しっかりとグリップしてくれそうな印象。賃貸でも傷つけずに設置できるのが良いですね。
こちらは天井側。床側と同じ滑り止めが付いています。
天井側は調整ネジを回すと突っ張り棒のように伸び、圧着する仕組み。
このネジで調整できる間隔は、32mmから50mmまでです。
主な説明は以上。
あとは2×4材にアジャスターをはめるだけ。このように2×4材のサイズぴったりなので、文字通りすっぽりとはめるだけだから簡単です。簡単すぎます。
床側から2×4材を立てていき…、天井側の調整ネジを締めて、程よく突っ張ればOK。圧迫しすぎて天井を壊さないようにご注意を。
以上で2×4材が立ちました。実際にやってみたところ驚くほど簡単でしたね。
今回、2×4材には着色せず(色塗るのがめんどくさかったので…)にナチュラルな色で使うため、アジャスターは白色を選択。なかなか良い組み合わせになりました。ほかにもブロンズ(濃い茶色)・ビンテージグリーンがあり、部屋の雰囲気に合わせて選べるのが良さ気です。
ミノウラのバイクハンガーをネジ止め
今回はミノウラの「バイクハンガー4R」という商品を購入。ミノウラですしモノは問題ないでしょう。
製品重量はどっしりと1.1kg。スチール製で頑丈な印象です。
壁面とフレーム受けの間隔は230mmで、ハンドル幅440mmまでのロードバイクを引っ掛けられます。たぶん大体のロードバイクはハンドル幅440mm以下のはず。
ちなみにハンドル幅の広いMTBやクロスバイク用の「バイクハンガー4M」という商品もあって、こちらは壁面とフレーム受けの間隔が340mmになっているみたいですね。
フレームが当たる部分には保護カバーが付いていました。
たぶんフレームを傷付けることはないと思いますが、心配ならタオルなどを置いてクッション性を増したほうがいいかも。
スローピングフレームを水平に保持できるように、最大15°まで角度を付けられます。
で、あとは設置。
長短のネジが付属していました。2×4材に固定する場合は、短いネジを使うことになると思います。右側の六角レンチみたいなやつは、スローピングフレーム等を設置する際の角度を付けるときに使う道具。
好みの位置にネジ止めするだけなので簡単。インパクトドライバーがあるとラクだけど、普通のドライバーでねじ込むこともできます。
ちなみに自転車を引っ掛けないときは、ハンガーを折りたたんで収納できます。
耐荷重、そのほか使用上の注意点
というわけでロードバイクを吊り下げてみました。思った以上に頑丈で頼もしい。空中でピタッと保持していて、危なそうな印象はありません。
構造上、前輪は左右にブラブラ動くので、邪魔にならない方向にハンドルを切っておくと吊り下げやすいかも。
耐荷重について
まず2×4アジャスターの説明書によると片側への耐荷重は20kg。ロードバイクを1台吊り下げるだけなら余裕の耐荷重です。
長い2×4材を使えば自転車を上下で2台設置することも可能ですが、自転車の重さによっては耐荷重ギリギリかも。そもそもミノウラのバイクハンガー自体が1.1kgあるので、2個設置したらそれだけで2.2kgです。ということは自転車2台で17.8kg以下、自転車1台あたり8.9kg以下でないといけない計算になります。
現実的には8kgジャストぐらいの自転車を2台なら設置できるかな…?といったところでしょうか。というか、もしどうしても上下に2台設置したい場合は、2×4材を数本使って強度が増すような設計にしたほうがいいと思います。
また上下に突っ張っているため縦方向の力には強いですが、横方向の力には弱いです。横からドン!とぶつかったりすると、わりと簡単にズレてしまうのでご注意を。横方向の力さえ加わらなければ非常に頑丈なのですけどね…。
ときどき2×4材がちゃんとまっすぐ立って突っ張っているか確認するのが良いです。気付かないうちに斜めで危ない状態になっているかもしれない。
天井がしっかりしているかどうかも事前に確認しておきましょう。天井に梁がある場所に設置すると、より頑丈になります。というか梁のある場所に設置したほうがいいです。
またミノウラの「バイクハンガー4R」の耐荷重も20kgまでとなっていました。
バイクパッキングなどで重量級の荷物を装着した自転車を吊り下げるときは注意してください。(というかハンガーに吊り下げるときはバイクパッキングを外そう!)
使ってみた気になったこと
試しにスローピングフレームを吊り下げてみました。
(当ブログで初めて見せるけど、実はスローピングフレームのロードバイク持ってる!超エントリーロードで主に移動用のGIANT「DEFY4」。)
ここで気になったこと。
スローピングフレームをバイクハンガーから外そうとすると、ダウンチューブがハンガーに当たって外しにくいのですよね。
スローピングの角度にもよるけど、⇓の写真のように若干取り外しにくいところはちょっとしたイライラポイントになるかもしれません。
ただ写真の自転車は超エントリーロード(完成車8万円ぐらいだった)なので、足がつきやすいように非常に角度のあるスローピングフレームを採用しています。おそらく一般的な男性用ロードバイクのスローピングフレームなら問題ないと思うのですが…。
女性用の角度があるスローピングフレームを吊り下げるのは厳しいかもしれません…。
まとめ:自転車1台を収納するなら2×4材バイクハンガーはアリ
価格的にも専用バイクタワーを買うよりはお手頃。今回は合計で約4500円でした。内訳は以下。
- 2×4材が1本…約600円
- アジャスター1個…約900円
- バイクハンガー…約3,000円
とまぁここまで書いておきながら、ちゃぶ台返し的なことを書くようで申し訳ないのですが……、頑丈さなどを考えたら既製品のバイクタワーに分があるなとは思いますね。
実はですね、今回は備え付けの下駄箱の上に2×4材を突っ張ってロードバイクを1台だけ置く、というちょっと変則的なバイクハンガーを作りました。下駄箱の上に作ることで街乗り用ロードバイク(上記で見せたスローピングフレーム)を持ち出しやすくしたかったのです。当ブログでよく見るメインバイクのANCHOR RNC7は休日のサイクリング兼室内ローラーバイクとして使うため、室内では大体ローラーに固定された状態で保管しています。
このように1台だけ吊り下げるなら強度的にも全く問題ないですが、2台以上を上下に吊るして室内保管するバイクタワーをお求めの場合は、やはり専用のバイクタワーを買ったほうがいいのでは…!?という気がしますね。
例えばミノウラの「バイクタワー20D」という製品はAmazonで約17,000円(記事執筆時)とちょっとお高いかもしれませんが、耐荷重などを考えるとやはり専用製品ならではの頑丈さが伺えます。なにより大切なロードバイクを数台保管するなら、多少値が張っても信頼の置けるバイクタワーを選んだほうがいいでしょう。
えっロードバイクを数台保管!? 1台しか持っていないのが普通でしょ!? 1人でロードバイクを何台も持っているなんて不審者では…!? という人は2×4材バイクタワーでも十分な強度を出せますし、お手頃価格で空間上部のデッドスペースを有効活用できるのでDIYもアリです。
どうしても2台以上の自転車を2×4材に吊り下げたい場合は、2×4材を数本使ったり強度を上げる設計にしたほうがいいと思いますね!
- 1台だけ室内保管…2×4材バイクタワーのDIYあり
- 2〜4台を室内保管…専用バイクタワーのほうが強度ありそう
ハンドル幅の広いMTB用はこちら⇓
ミノウラのバイクタワーはこちら⇓
2×4材アジャスターの種類
最後に2×4材を突っ張るためのアジャスターが主に3種類ほどあるみたいなので、ついでに紹介。
デザインが結構違っていて、できればアジャスターもインテリアに合わせて選びたいところ。
「2×4アジャスター」
今回使ったのがLABRICO(ラブリコ)の「2×4アジャスター」という商品。価格が約890円と安く、Amazonでの評価も良かったのが購入の決め手になりました。
強度面も特に不安はなく、扱いやすいアジャスターです。見た目も良くて部屋にも馴染みますね。色はホワイト・ブロンズ(濃い茶色)・ビンテージグリーンの3色。
「ディアウォール」
上記と似たような仕組みで、内蔵バネの力で突っ張るアジャスター「ディアウォール」。色はホワイト・ダークブラウン・ライトブラウン・ブラックの4色から選べるのが良さ気。
こちらは木材を天井から45mm短くカットすることで使用可能。価格は約1,000〜1,400円ほど(記事執筆時)。
「突っぱりジャッキ」
なぜか画像を引っ張ってこれないのがもどかしいけど、メカメカしい見た目が男心をくすぐります。はっきり言ってデザインは非常にかっこいい。
ただし価格が約1,700円と少し高かったり、ネジがなめやすいなどの評価が気になるところ。でもかっこいい。