8月上旬、真夏の白川郷に行ってきました。以前からずっと行きたいと思っていたのですが、やっとのことで訪問できた……! なんだかんだでトータル35時間(約2日間)ぐらい滞在して、白川郷の町並みを隅々まで堪能してしまうほど最高でした。振り返ってみれば約5万5,000歩も歩いてた。
天気もよく、夏らしい日本の風景を見ることができました。というわけで、バックパックを背負って電車とバスに乗り込み、白川郷を徒歩で散策してきた記録です。
アクセス方法も書いているので、目次からご覧ください。
▼夏の白川郷を散策してきたYouTube動画も、よければご覧ください。
夏の白川郷へ
名古屋駅近くの名鉄バスセンターから出発し、バスに揺られること約2時間40分。昼頃に「白川郷バスターミナル」に到着。
バスを降りた瞬間から、この晴天。ついでに気温も天気予報どおりで、めちゃくちゃ暑い。皮膚がじりじりと焼けていくのがわかる。でもこの日に限っては、日本らしい夏の天気にありがたさを感じますね。こういう天気の白川郷に来たかったので!
初めて訪れた白川郷だけど、Googleマップを見なくても合掌造り集落の方向は一目瞭然。展望台からの写真でよく見る、あの1本道(大通り)のほうへ歩いて行きます。
1本道の大通り沿いは、観光地らしく土産物屋や軽食屋が多い印象。合掌造りを利用したお店が多く、白川郷全体で雰囲気を壊さないようにきちんと統一している感があります。
大通りから少し道をそれると、合掌造りや田んぼが多くなり、いかにも日本の原風景といった景色が広がっていました。合掌造りの前には物干し竿が置かれ、それぞれの軽トラが停まっており、ここに住む人の生活が垣間見えるようです。
思ったよりも合掌造りの数が多くて驚きました。合掌造り”集落”というからには、なんとなく、こじんまりした集まりを想像していたのですが、意外とたくさんありますね。歩いて散策すると、白川郷はけっこう広い。
白川郷は、1本道からそれて脇道や路地に入るほど、何か面白い道や発見があるような気がします。地図を見ず、気になった方向にブラブラ歩いていく散策が楽しい。
「この道はここに出るのか」といった発見があり、RPGのマップを埋めるように、頭の中に白川郷の全体図ができてくる感覚が面白い。
さらに特徴的なのが、白川郷のあちこちに通っている水路。農業用水などに使われるらしいのですが、それにしても水が綺麗すぎる。しかも冷たい。気温はこんなに高いのに水はすごく冷たくて、この炎天下で何度この水路に飛び込みたいと思ったことか……。
水が綺麗すぎて、水路でコイとニジマスが泳いでいます。まぁコイはまだわかる。ニジマス……?? 用水路みたいなところにいる魚だっけ?? もはや渓流です。
城山天守閣展望台に登る
あの白川郷らしい、おなじみの景色が見られる高台「城山天守閣展望台」に登りました。徒歩だと15分ほど。
写真で何度も見た景色だ……! この日は雲ひとつない快晴ではないところが、またいい。
展望台は立ち入り禁止エリアが少しあったものの、手すりのすぐ近くまで行けました。平日だったので人も少なめ。とても見晴らしがよく、白川郷の全貌を把握できますね。今さっきまで歩いてきた道を上から確認できるし、まだ歩いていない道もよくわかる。
展望台はこんな感じ。しばらくここで景色を眺めていたいような気もしますが、ほとんど人が暑さにやられて日陰に避難していました笑
山間部らしく朝晩は涼しくて過ごしやすい気温になるようですが、夏の日中はなかなか過酷。
合掌造りの民宿「志みづ」に泊まる
合掌造りの民宿「志みづ」に宿泊しました。
白川郷を訪れるからには、せっかくなので合掌造りの民宿に宿泊したいところ。しかし基本的には、2人以上の宿泊を前提にしている民宿が多い印象です。そんななか1人でも宿泊できる「志みづ」は、1人旅にはありがたい宿。
白川郷の中心部から離れたところにあるため少し歩きますが、そのぶん周りは静か。志みづ公式サイトによると220年前に建てられた合掌造りだそうです。こちらが屋内。田舎のおばあちゃんの家感がすごい。
「志みず」に浴場はありません。あるのは普通のシャワーだけ。これは予約時点でわかっていたので、代わりに「白川郷の湯」という温泉施設に入るつもりだったのですが……、残念ながらこの日は休館日でした。というか基本的に平日は休館日みたいなので(こういうコロナ的なご時世の影響だと思う)、訪れる際は営業日カレンダーのチェックをおすすめします。
ちょっと残念だけどシャワーを浴びて、縁側に座って夕涼みしているうちに白川郷の1日目が終わりました。
- 宿泊した宿「志みづ」
白川郷、2日目
早朝こそ至高。観光客どころか白川郷の住民すらまだ起きていないような早朝の観光地こそ非日常感が楽しめておもしろい……と思っていたけれど、前日も白川郷に行くために朝早くに起きたし、結局この日も起きたのは6時頃という微妙な時間。
とりあえず朝食まで1時間ほど、朝の散歩へ。今日も晴天です。
こちらは白川郷のフォトスポットとして有名な、3棟並んだ合掌造り。宿泊した「志みづ」のすぐ近くだったので、朝食前に寄ってみました。
一旦、宿に戻って朝食を。「志みづ」は朝夕食付きで7,240円でした。
白川郷に宿泊する際には、白川郷観光協会の宿泊予約サイトから予約すると、キャンペーン割引が適用されてちょっと安くなる場合があります(ただし時期や情勢による)。白川郷に行く前に、白川郷観光協会サイトをチェックしておくといいかもしれません。
さて白川郷2日目。
この日は夕方18:10発のバスに乗り、高山駅に19:00着の予定。つまり、まだ丸一日間も白川郷に滞在するつもりです。どれだけ白川郷好きなんだよ、さすがにちょっと時間取りすぎでは?と自分でも思ったけど、振り返ってみれば個人的にちょうどいい滞在時間でした(写真や動画を撮りまくっていたので)。
とりあえず朝いちで、白川郷で最大規模を誇るという「和田家」を見学。
入館料300円で中に入れます。
このほか2日目は主に動画を撮ったり、道の駅 白川郷まで足を伸ばしたり、猫について行ったりしていました(?)
雨上がりの白川郷
前日からいい天気が続いていましたが、天気予報どおり15時頃から激しい雷とともに大雨が降りはじめ、1時間ほどで止んだ。白川郷の様子が一変して……
なかなか雨の日を狙って白川郷を訪れることはないと思うので、偶然にも大雨が降って、しかも1時間ですっぱり止むなんて、かなりラッキーでした。雨上がりの白川郷もいいですね。
雛見沢だ
雛見沢としても楽しめました笑
(※「ひぐらしのなく頃に」の舞台)
事前に予習的なことはせず、行き当たりばったりで訪れましたが、「あ!」って気付く場所も多かったです。
「白川八幡神社」も、そのままではないけど、明らかに似ているところがあってよくできているなぁと。
とはいえ、わからない場所も多かったので、現地で少し調べました。
前原家なんて流石に調べないと場所わからない笑
そういえば4年後越しの白川郷だった
余談ですが、2017年にロードバイクで白川郷を訪れようと思い、富山駅から走り出したことがありました。そのときは富山県道54号線「福光上平線」の通行止めに阻まれて、あえなく断念したのですが……。
あれからもう4年、もっと早くに訪れていればよかったと思わざるを得ないです。
というわけでこの日は夕方のバスで高山駅へ移動し、宿で一泊。翌日の高山散策に備えます。
夏の白川郷Q&A
電車とバスで行く、白川郷へのアクセスについて
今回のアクセスを簡単に書いておきます。
白川郷には最寄り駅というものがないので、必然的に車かバスで訪れることになります。公共交通機関を使って名古屋方面から行く場合は、以下のような感じになると思います。
- 新幹線等で名古屋駅へ
- 名古屋駅近くの名鉄バスセンターから高速バスに乗る
- 約2時間40分で白川郷(荻町)に到着
例えば僕が住んでいる横浜からだと、名古屋駅まで新幹線で約1時間20分、そこからバスで約2時間40分、合計で約4時間ほどで白川郷に到着するイメージ。思ったよりも近いのでは……?という気がしました笑
それでは順を追って、名鉄バスセンターから高速バスに乗って白川郷まで行く方法を記載します。
名鉄バスセンターから高速バスに乗る:時刻表
まず「名鉄バスセンター」の場所はこちら。名古屋駅のすぐ近くです。
この名鉄バスセンターから、高速バスに乗ります。
乗降車のバス停はこちら。
- 乗車バス停…名鉄バスセンター
- 降車バス停…白川郷(荻町)
この「名鉄バスセンター 〜 白川郷(荻町)」間の時刻表を記載します(2022年8月時点の情報)。
岐阜バスのサイトに、時刻表がPDFで公開されています。一度ご確認ください。
1日4本です。
名鉄バスセンター | 白川郷 |
---|---|
7:50発 | 10:32着 |
8:20発 | 11:02着 |
8:50発 | 11:32着 |
9:20発 | 12:02着 |
名鉄バスセンターから高速バスに乗る:運賃
1日4本の「名鉄バスセンター 〜 白川郷(荻町)」の高速バスの運賃は、以下3パターンあります。
時期によって変動します。
- 3,000円
- 3,500円
- 4,000円
運賃は、こちらの「岐阜バス」サイトから確認できます。
高速バスを予約する方法
「名鉄バスセンター 〜 白川郷(荻町)」の高速バスは、「ハイウェイバスドットコム」で予約できます。
「空席照会・ご予約」欄で、以下のように入力して検索します。
エリア | 名古屋(愛知県) |
路線 | 名古屋〜白川郷線 |
乗車バス停 | 名鉄バスセンター(名古屋) |
降車バス停 | 白川郷 |
あとはサイト内の手順に沿って、予約を進めてください。
高速バスは予約制です。当日、飛び込みで行って空いてたら乗れるかもしれませんが……、空席がなければ乗れません。
時刻表と運賃は公式サイトでしっかりご確認を
時刻表や運賃については、予約時にご自身でよくご確認ください。
というわけで、名鉄バスセンターから高速バスで白川郷まで行く方法を簡単にまとめると、以下のようになります。
- 岐阜バスで時刻表と運賃をしっかり確認
- ハイウェイバスドットコムで予約
そして、降車バス停である「白川郷(荻町)」の場所はこちら。白川郷観光案内所の前になります。
バスを降りたら、あの合掌造り集落は目の前!
要注意:名鉄バスセンターの場所がわかりづらい
先ほどから何度も記載している「名鉄バスセンター」なのですが、入口がわかりづらいので要注意です。名古屋駅から近いのですが、どこから入るのか非常にわかりづらい。
特に、以下のような早朝の高速バスに乗る場合は要注意です。
名鉄バスセンター07:50発 〜 白川郷(荻町)10:32着
早朝は周囲の建物がまだ開店していない(シャッターが閉まっている)ため、名鉄バスセンターの入口が非常にわかりづらいです。完全に初見殺しですね。Googleマップや名鉄バスセンターのサイトは驚くほど当てになりません。
肝心の名鉄バスセンターの入口ですが、コチラ側にあります。名古屋駅を出て、ぐるっと回るようなルートになるかと思います。
そして、このエスカレーターを登ります。名鉄バスセンターは3〜4階にあるので。
白川郷行きのバスが発着する乗り場は、3階にある「7番乗り場」です。
実は僕も7:50発の高速バスに乗るため、時間に余裕を持って名古屋駅に到着したのですが、名鉄バスセンターの入口が全くわからず、周囲を走り回って汗だくになりました……。結果的に乗車時間ギリギリになってしまい、かなり焦りました。
楽しい旅が始まる前に、こんな無意味な労力は使いたくないと思うので、Googleストリートビューなどで入口をしっかり確認しておきましょう。
予約確認メール等に入口の案内はなかったと思いますし、現地の周囲にも名鉄バスセンターの案内板などはなかったと記憶しています。とにかく名鉄バスセンターの入口はトラップと言っても過言ではないぐらい、初見殺しなのでご注意ください。
- 時間に余裕を持って名古屋駅に到着する
- Google Mapストリートビューなどで、名鉄バスセンターの入口をきちんと確認しておく(特に早朝バスに乗る場合は)
- エスカレーターを登って3階です
- 7番乗り場に行きましょう
白川郷は宿にもこだわりたい
せっかく白川郷を訪れるので、宿にもこだわりたいところ。やはり合掌造り集落に宿泊するのが、良い体験になりそうです。
以下のリンクから、白川郷で宿泊できる宿を検索できます。いくつかのサイトをチェックしてみるのが良いと思います。
個人的には、一番上の「【公式】白川郷観光協会」が、やはり公式というだけあって充実しているように思います。
夏の白川郷、この夏を逃したら次は1年後になってしまいます(当たり前)!
来年の情勢(ウイルス等々)がどうなっているか全くわかりません。行けるときに行っておくのが良い選択かなという気がします。
まとめ:夏も冬も行きたい白川郷
いい季節に訪れることができました。毎年夏に行きたい。めちゃくちゃ良いところだった……!
白川郷は観光地だけど観光地的な景観になりすぎず、合掌造りや綺麗な水、広い田んぼが維持され、ちゃんとそこに住んでいる人々もいる、絶妙なバランスを保っている日本の田舎のような気がしました。あと白川郷って写真や動画で何度も見てきたけど、実際に訪れてみるという体験には敵わないですね。僕も写真や動画を撮ってブログやYouTubeにアップしてるけど、やっぱり現地の解像度はすごい。
今回は滞在した2日間の歩数は、合計で約5万5,000歩。徒歩ならではのスピードで見て体験する旅ができたと思います。
冬の白川郷にも絶対行きます。
それでは翌日の高山散策へ。
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